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今こそちゃんと読んで知りたい【ルーズベルトニ与フル書】全文・現代語訳

2019年の夏に「開戦の詔書」の記事を書いた時は、確かに終戦記念日は念頭にあったものの、日本の近代史にそれほど詳しくなく、特に歴史書の類いを読んでる方でもないため、大した記事は書けないと思っていた。 ところが予想外に記事が読まれ続けており、学校教育では省略されていながら「なんとなく知っている」人が多いのではないか(詳しく知りたいと思う人が多いのではないか)、と思った。 この「なんとなく知っている」 […]

今こそちゃんと読んで知りたい【終戦の詔書】全文・現代語訳

昨年、令和になって初めての終戦記念日を前に、【開戦の詔書】について次の記事を書いた。 開戦したのだから、いつかは終戦するし、当然ながら【終戦の詔書(詔勅)】も存在する。義務教育の日本史の教科書にも出ているが、毎年終戦記念日にテレビその他で紹介される「玉音放送」がそれだ。 私としては【開戦の詔書】の記事を書いたのだから、【終戦の詔書】について記事を書こうと思いつつ、世事にかまけて延び延びにしてしまっ […]

今こそちゃんと読んで知りたい【開戦の詔書】全文・現代語訳

先日、私はドナルド・キーン(角地幸男・訳)『日本人の戦争-作家の日記を読む』を読了し、何とも言えない、複雑な気持ちになった。 本書は、戦中戦後の作家の私的な「日記」の中から、当時の日本人の知識階級の思想や実生活を活写しようと試みたもので、その試みは斬新極まりなく、読んでいてドンドン引き込まれて行く。 現代では読まれなくなった当時の作家達が、言論統制と空襲の中を必死で紡いだ日記と、それを戦勝国側の将 […]