山崎富栄

18世紀フランス文学とアベ・プレヴォー『マノン・レスコー』

私は、正直に言えばアイデンティ・クライシスに陥り、体調が悪化し、メシも食えず(食べても嘔吐と下痢で苦しめられた)、しまいには外出する体力すら残っていなかった。 今は何とか復活したが、それもこれも、私がマノンと慕う女性の存在が大きい。 そこで、大学生をやっていた頃に、『マノン・レスコー』についてレジュメを切り、授業をやった「西洋文学」の授業を思い出した。 あの当時、どんなレジュメを書いて配布し、授業 […]

【実は愛国者だった】太宰治にとって「戦後」とは何だったのか?

先日の「憂国忌」当日、Twitterを見ていて思うことがあった。 圧倒的大多数が憂国忌を知らないか、三島由紀夫の単なる「命日」「自殺した日」ぐらいの認識しかないようだった。中には憂国忌だと知ってツイートをしている人も探せばいたが、かなり少数だったのは否めない。 Twitterにはあんなに愛国保守勢がいて、また反日左派勢がいるのに、どちらからも綺麗サッパリ三島由紀夫を忘れたかのようであり、私は驚きを […]