ある日、いつものように洗濯機に汚れた洗濯物をブチ込み、適当に洗剤を入れて洗濯機を回していたら、何やら洗濯機がピーピー泣きよる。
その時のエラー表示は「U11(排水エラー)」で、排水フィルターを引っこ抜いてキレイにし、再度運転を・・・あん?「U14(給水エラー)」だと?
給水できてるから排水せんのじゃろがい!と思いつつ、一旦洗濯機の電源を切ってコンセントから電源プラグを抜いて約10秒後、オモムロに電源プラグをコンセントにブスッと刺して電源を入れ、運転・・・給水はするものの、排水しない??そして「U14(給水エラー)」が出る。
「脱水」だけの運転でも排水しないし、謎に「U14(給水エラー)」が出て止まるしで、その日は仕方なくズブ濡れの洗濯物を取り出してビニール袋に詰め、コインランドリーで洗濯・乾燥をした。
何が原因なのか?
12年ぐらい前に新品で購入したドラム式洗濯機だが、とうとう寿命なのか?と思いながらも、色々とググってみた。
「U14(給水エラー)」に関しては、パナソニック純正部品の洗濯乾燥機用給水弁をネットで購入し、自力で修理するといった記事やYouTube動画がいくつかあった。
私の洗濯機は古いが(品番:NA-VD100L)、調べてみると楽天市場で適合する給水弁が売っているし、しかもたった3,080円(本稿執筆時点・税込・送料無料)で買えるではないか。
もし仮に給水弁がイカレて「U14(給水エラー)」が出ているのなら、この給水弁を購入して交換してしまえば解決となるが、水が流れている音はするし、洗濯槽に水が溜まったまま、一向に排水できないのが気になる。
そこで、パナソニックの洗濯機・衣類乾燥機サポートページから電話で洗濯機の型番と症状を説明し、何が原因なのか聞いてみた。
上記ページでは、品番とエラー番号を入力すると、簡単な診断結果と修理の目安金額が分かるので便利だ。
ちなみに「U11(排水エラー)」の場合は修理の目安金額が¥15,000~¥16,000(税込)、「U14(給水エラー)」の場合は修理の目安金額が¥20,000(税込)程度、と表示される。
つーことは、給水と排水でダブル役満の場合は¥35,000ぐらいかかるんか? ( ´゚д゚`)
ともあれ電話した結果、パナソニックのサポートから次の回答を得た。
洗濯機が何らかの原因で排水ができず、次の給水ができないために「U14(給水エラー)」が出ている可能性が高い。
ナルホド、「U14(給水エラー)」が出ているものの、やはり排水が問題なんやな。
洗濯機の排水に関して、個人がやれるのは次の通りだ。
- 排水フィルターの掃除
- 排水口のゴミ除去
- 排水ホースの洗浄
- 強制排水
上記 1. は基本中の基本だし、とっくにやっているがどーにもならん。
上記 2. と 3. は、私の場合は洗濯機の設置スペースが激セマで、洗濯機にゲタを履かせて洗濯機の下にある排水口に排水ホースをブチ込んでいる格好だ。
ドラム式洗濯機は激しく重いし、仮に私一人で洗濯機を持ち上げたところで洗濯機を仮置きするスペースもない。よって自動的に却下。
上記 4. は脱水モードで洗濯機を運転すれば「強制排水」が可能だが、そんなのはとっくに試しているし、排水しないのだから世話がない。
排水に関してはお手上げ状態だが、このまま洗濯機が使えないのは晩酌したいのにウイスキーがないぐらい非常に困る。
何か参考になる記事がないかと必死にググっていたら、私のよりも新しい機種だが同じパナソニック製のドラム式洗濯機で、排水エラーを自力で解決した人の記事があった。
この記事によると、洗濯機の排水フィルターを外し、パイプ用ブラシで排水フィルターより奥の、排水時に出るゴミを掻き出して解決するというものだ。
考えてみると洗濯機を買って以来、排水フィルターの掃除以外は何もしていないため、ワンチャンあり得そうな解決方法だ。
そこで早速、Amazonでパイプ用ブラシを購入してみた。
・・・結論から言えば、確かに排水フィルターより奥のゴミは掻き出せるが、あっけないほどの量のゴミしか出てこないし、やはり排水は出来ないしで、完全にお手上げとなってしまった。
電機屋さんに相談してみた
洗濯機とは別件で、エアコンがお亡くなりになった。
このエアコンもやはり12年ぐらい前にパナソニックの新品を買ったが、ここ何年かの猛暑でもフル稼働してくれたものの(昨年8月の電気代は一人暮らしなのに16,000円もしたが)、とうとう「修理をするなら新しいエアコンを買った方が安い」ぐらいに壊れてしまった。
そこで新品のパナソニック製エアコンを購入した際に、設置がパナソニックの電機屋さんなので、ついでに洗濯機を見てもらった。
すると「こりゃあ、パナソニックのサービス(センターの修理)に診てもらわんとダメだね」とのことで、電機屋さんが連絡して後日サービスセンターから電話をもらえることになった。
翌日来訪予定を確認する電話があって、後日サービスセンターの修理員が来て診てもらったところ「排水ギヤードモーターの不良ですね」とアッサリ。
ただし、メーカーが部品を保持しているのは製品販売から10年までなので、案の定、修理員がタブレットで在庫確認をするも、適合する排水ギヤードモーターの在庫がないことが判明。
エアコンを買ったばかりなのに、洗濯機(ブルータス)お前もか!?Σ(゚д゚lll)ガーン
ところが、私の洗濯機NA-VD100Lの後継モデル(?)のNA-VD200Lの排水ギヤードモーターの在庫はあるそうなので、後日部品を持って再度訪問修理をします、ということになった。
排水に関しては排水ギヤードモーターの交換で大丈夫かも知れないが、給水とのダブル役満があったら二度手間なので、「在庫があったら給水弁も念のため持って来て下さい」と伝えておいた。
結果として給水弁に問題はなく、排水ギヤードモーターの交換だけで済んだ。
しかも、タブレット上の在庫検索では在庫切れになっていたのに「もし電圧が違っていたらどうするんだ?」と上司に叱責されたという理由で(?)NA-VD100L用の排水ギヤードモーターを調達して交換してもらった(つーか、在庫がないのにどうやって調達したん?)。
ドラム式洗濯機の給水エラーや排水エラーに関して、ネットには自分で修理をしてしまうor専門のお掃除業者が洗濯機をバラして隅々までキレイにしてしまう記事やYouTube動画がいくつかあるが、今回の私のように排水ギヤードモーターが不良だということや、ましてやその部品を調達し、組み上げるなんてことは素人には出来ないだろう。
・・・と思ったら、交換された排水ギヤードモーターの型番(品番?)でググってみると、多少割高なもののネットで購入できるのねんw
つまり、家電の修理がある程度できる人なら、メーカーと製品の品番から交換部品を洗い出し、ネットで部品を購入して修理が可能である、ということやな。
プロじゃない個人がそこまでやるのか?は疑問だけども。
交換した排水ギヤードモーター自体は900円と安価なものの、結果的に部品代・技術料・出張料・消費税込みで、13,640円で事なきを得た。
専用クリーナーで徹底的にキレイにする
最初にパナソニックの修理員さんが来てくれた時に(どうやったのか知らないが)洗濯槽の水を排水してくれていたが、なんか浮いてたしな。
それに修理するのに何ヶ月か経ってしまったので、メーカー純正(恐らくどこかのメーカーがOEM供給していると思うが)ドラム式洗濯機用洗濯槽クリーナーを使ってから洗濯することにした。
レビューその他を見ても、かなり強力な洗濯槽クリーナーのようで、市販されている洗濯槽クリーナーの比ではないようだ。
その証拠にパナソニック公式オンラインショップでも販売されているが、「年に1回」で済むとは言え、定価(しかも1回分)はちと高いと思うし、Amazonの最安値(上記リンク等)では発送までのリードタイムが長かったりする。
私の場合は結局、別のECサイトで購入した。
私のドラム式洗濯機は古いので、マニュアルによると次の手順で11時間もかかる(最新のパナソニック製ドラム式洗濯機では3時間で終了するようだ)。
そして今回は、洗濯槽クリーナーと一緒にドラム式洗濯機用ゴミ取りフィルターも購入した。
ドラム式洗濯機を使用している人なら分かると思うが、排水フィルターは結構な頻度で汚れやゴミが溜まり、それが元で「U11(排水エラー)」になる。
そのたびにいちいち排水フィルターを手洗いしてキレイにするのは面倒だし、洗濯機が止まるのも面倒でしかない。
そこでまず、排水フィルターをキレイにしておく。
次に、ゴミ取りフィルターを排水フィルターに装着する。
しっかりとゴミ取りフィルターを装着したら、排水フィルターを洗濯機にセットする。
洗濯機の電源を入れ、「洗濯」状態のまま「コース」ボタンを押して図のように「槽 洗浄/乾燥」モードにし、「スタート(一時停止)」ボタンを押して運転を開始する。
すると給水が始まるので、給水が終わったタイミングで「スタート(一時停止)」ボタンを押して運転を一時停止する。
ドアロックが外れたらドアを開け、図のように洗濯槽に給水された水に向けて洗濯槽クリーナーを1本全部ブチまける。
洗濯槽クリーナーを全量投入後、再びドアを閉めて「スタート(一時停止)」ボタンを押し、運転を再開させる。
11時間後、洗濯槽を見てみると・・・少し塩素のニオイがするが、キレイになったのかどうか、キレイになったような気がするものの、見た目にはよーワカラン。
そこで、排水フィルターを取り出してみる。
むわ~!なんじゃこりゃ!?Σ(゚Д゚ノ)ノ
ゴミやら髪の毛やら洗剤の残りカスやらが盛りだくさんで驚いてしまった。
こんな状態の排水フィルターを手洗いするなんて考えるだけでウンザリだが、装着していたゴミ取りフィルターをサッと外して捨て、新しいゴミ取りフィルターを装着して洗濯機にセットしておいた。
洗濯槽クリーナーを使うと、洗濯機内部の排水ホースや、洗濯機外の排水ホースとその排水管もキレイになるようなので、使う価値は大いにあるだろう。
早速溜めていた洗濯物をブチ込んで洗濯をしたが、洗濯物に塩素のニオイ移りはないし、気持ち的にもスッキリする。
ちなみに洗濯槽クリーナー直後の洗濯で、排水エラーで洗濯機が止まったため排水フィルターを確認してみると、洗濯槽クリーナー直後と同様にゴミやら髪の毛やらがゴッソリ付着していた。
再度ゴミ取りフィルターを交換して運転を再開したが、今のところ問題なく稼働してくれている。
おわりに
古いドラム式洗濯機を使っていれば、何かしら部品が故障して動かなくなってしまうだろうし、私の場合もそうだった。
場合によっては年式の割りに高い修理代が発生するかも知れないし、買い替えるとなると安い家電ではないから、どうしようか悩むのが人情だ。
しかし、生活をしている以上は洗濯物が出るし、その都度コインランドリーを往復するのは、時間的にいっても不経済でしかない。
本稿で紹介したように、給水弁や排水ギヤードモーターといったメーカー純正部品がネットで購入可能だから、ダメ元の自己責任で修理にチャレンジするのもアリかも知れない。
今は昔と違って街の電機屋さんが家電の修理をするワケではないから、特に心理的に抵抗があるだろうけども、私は出張料金を払ってでも、メーカーに修理を依頼してみた方がいいと考える。
その上でプロによる修理で修理代金を払うのか、自己責任で修理にチャレンジするのか、買い替えた方が良いのか、判断しても遅くはないだろう。
プロが受け取る代金(この場合は技術料)は、それだけの重さがあるのだから。
また、買い替える場合、買い替えまでに家電をレンタルする、という選択肢も有効だろう。
Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/eware/dajya-ranger.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 498
Warning: preg_match_all() expects parameter 2 to be string, array given in /home/eware/dajya-ranger.com/public_html/wp-includes/shortcodes.php on line 155
Array