最近のスマホの性能とその消費電力は凄まじく、かつ防水性能を追い求めるのでバッテリーの交換が出来ないようになっている。
そこで充電出来るように充電器やUSBケーブルを持ち歩くことになるのだが、出先（電源が取れない場所）でスマホのバッテリーが無くなると厳しい。必然的にモバイルバッテリーを持ち歩くことにならざるを得ない。
災害に強いモバイルバッテリー？
昨年は地震や豪雨、台風といった災害が猛威を奮った。
ちょっと整理すると、
これだけの自然災害が発生した。それに例年にない酷暑で、災害に遭われた方々はさぞや大変だったことだと思うし、公立の小中学校でのクーラーの導入論議に拍車がかかった。
私は関東に居住していて運良く災害に遭わなかったが、私のような抜け作のボンクラでも災害について意識しないワケには行かない。明日は我が身ではあるが、かと言って防災グッズを買い込んで安心するような面倒もしたくない。
どうせモバイルバッテリーを買うのだったら、災害も考慮したモノがいいだろうと思ったのである。そこで買ったのが、このソーラー充電モバイルバッテリーだ。
充電とLEDライトとバッテリー性能は？
アマゾンの商品画像だとイラストちっくで実物が分かりにくいと思うので、ソーラーパネル面とLEDライト面のスキャン画像を参考に掲載しておく。
室内の蛍光灯だけの明るさではソーラー充電はしないようだが、陽が出ている日中ならカーテン越しの明かりでもソーラー充電をしていることを確認した。
モバイルバッテリーとしては大きいが、持ち歩くのなら日中は会社事務所の窓際に置くとか、車ならダッシュボードに置いておけば（夏季車中温度注意！）十分ソーラー充電をすると思われる。
無論、充電器（別売）から通常のモバイルバッテリーと同様に充電が可能なので、いざ！というと時にソーラー充電でバッテリーが使えるのはメリットとして大きいだろう。
また、LEDライトとしては非常に明るく、LEDランタンとして十分に使えると思う。カタログスペックの20,000mAhをそのまま鵜呑みには出来ないが、モバイルバッテリーとしては十分に大容量であり、LEDランタン専用として使う場合でもかなり長時間使えると思われる。
※暗所でテストしてみたが非常に明るく、デジカメ画像では伝わりにくいのが残念
スマホへの充電に関しては、急速充電可能？と商品説明にある割には、普通のモバイルバッテリーとの差は感じられなかった。だが、十分許容範囲だろう。
かなり良い製品ではあるが、良い面もあれば当然ながら悪い面もある。思いつくままに列挙してみよう。
- モバイルバッテリーにしては大きくゴツイ
- 防水・耐衝撃・防塵性能は期待できそうにない
- コンパスはオマケ程度（それでも無いよりマシ？）
- 安定の中華製
非常用と割り切れば、モバイルバッテリーとしては大きくてゴツくても十分許容範囲だと思うし、出先で災害に遭う可能性を考えれば、普段使いで持ち歩くのもアリだと思う。
ただ、やはり安定の中華製なので、最終的に全てがこの一言に尽きる。
作りが甘いと言うか、それほど信頼が出来るモノとは思えない。そういった意味で、耐衝撃性能は大いに疑問だし、衝撃によって内部でショートし、最悪は発火の可能性もあるかも知れない（PSEマークが入っているから大丈夫だとは思うが）。そして、それは防水と防塵性能に関しても同様に言える。USBの入出力ポート部のカバーはどう見ても防水性能があるとは思えないし、USBコネクタもすぐダメになりそうな甘い作りで不安になる。
この辺も中華製にあり勝ちな「個体差」によっても違うだろうし、順次改良品が出ていて、改良されている可能性もあるのだが。
それでもアマゾンでの実売金額を含めてトータルで考えた場合、私は「買い」だと思う。
2月1日からPSEマークが無い製品は？
実は、来月2月1日（2019年）からPSEマーク（特定電気用品以外の電気用品に表示されるマーク）が入っていないモバイルバッテリーは、製造・輸入・販売が禁止となる。
- 2019年2月以後はPSEマークが必須になるため？『家電量販店ではモバイルバッテリーが安くなっております』というツイートが話題になり、 実際に探しに行った人も（togetter）
- 2月1日の法改正を前に「モバイルバッテリー」が安売りされているって本当？ 家電量販店に聞いた（FNN.jp編集部・FNN PRIME・2019年01月23日）
すでに家電量販店ではPSEマークのないモバイルバッテリーを段階的に値下げして販売（もしくは特価にて在庫処分）していて、順次PSEマーク入りのモバイルバッテリーに入れ替えているようだ。
なので、近くの家電量販店にPSEマークのないモバイルバッテリーの在庫があれば格安で入手可能だが、すでに在庫処分が進んでいるようだから無駄足になる可能性が高い。
やはり狙い目はアマゾンとアマゾンマーケットプレイスの在庫だろう。中華製のモバイルバッテリーにはPSEマークが入っていないモノが多いからだ。
ちなみに私は昨年11月末頃に本製品を購入したが、72％OFFだった。今アマゾンで見ると74％OFFの上に6％OFFクーポンまで付いている。つまり、実質80％OFFで購入可能だ。PSEマーク対応品なのに。
おわりに
どうせモバイルバッテリーを買うのだったら、災害も考慮したモノがいいだろうと思い、図らずも格安で購入したが（今月末に近い方が更に安かったワケだが）満足度が高い買い物だった。
どうしても中華製なので、カタログ通りの性能が出るのか？耐久性は大丈夫か？と不安に思わなくはないが、持ってないよりは圧倒的に持っていた方が良いので、その点は目をつぶるしかないと思う。
ともあれ、今年も含めこのソーラー充電モバイルバッテリーが活躍するような自然災害が発生しないことを祈るしかない。
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