起きている時間の大半以上をパソコンの前で過ごしている私だが、眼精疲労や、それに伴う肩こりや腰痛を強く意識するようになったのが実は40歳を過ぎてからで、それが40も半ばを越えてからは坂道を転げるように急に思い知らされるようになった。特にここ1年で老眼でもないのに突然視力がかなり低下してメガネを作ってからは、肩こりと腰痛に悩まされている。予約して60分のマッサージに行っても、気休め程度にしか回復しない身体に改めて「老い」を感じている。
そんな折、たまたま通販で人気だという「ストレッチハーツ」を知り、ちょうど肩こりと肩甲骨付近の違和感と痛みで眠れないほどだったので、早速買って試してみた。使ってみると手放せないほど良いので、個人的な使い方やその効果をまとめ、レビューとして公開しようと思う。
レビューの前提条件
ストレッチハーツのレビューを記事にするあたって、まずはレビュアーである私自身の情報と、レビューを書く前提条件を提示しておく。
- 身長183cm・体重約90Kg
- パソコン歴38年目・本職歴31年目・1日12時間以上パソコンを毎日使用
- 眼精疲労・肩こり・腰痛に悩まされている(いわゆる「眼・肩・腰」にキている)
- ストレッチハーツ単体をアマゾンで購入(「ストレッチターボ」とのセット購入ではない)
- ストレッチハーツの利用期間は10日(毎日利用)
- 付属の冊子を参照したが、DVDは封も開けていない(観ていない)
図にある通り、本来ならストレッチハーツを使って「ストレッチ」「ほぐし」「はがし」の3つを継続することでより一層の相乗効果があるのだと思うが、正直ストレッチハーツでストレッチをするのが億劫で面倒だ。なので最初は肩甲骨と骨盤の「はがし」で利用したが、毎日背中と腰の「ほぐし」に使っているので、継続的に「はがし」をする必要性を今のところ感じていない。
たまにお尻の「ほぐし」は利用するが、脚の「ほぐし」は実施していないし、必要を感じたら適宜「ほぐし」と「はがし」を実施する感じである。
ファーストインプレッション
ストレッチハーツはその特異な形状から、付属の冊子を見ても最初は具体的にどこにどう当てたら良いのかが分かりにくい。私の場合は肩こりでツラくなった肩甲骨の「はがし」にいきなりチャレンジしたのだが、仰向けになってストレッチハーツを冊子の通り肩甲骨辺りに配置したものの、最初は痛くてビックリした。
例えるなら、ストレッチハーツは健康サンダル(足裏のツボを刺激するための硬い突起が沢山あるアレ)と同じで、初めは余りの痛さでビックリして歩けないほどだが、慣れれば「痛(いた)気持ちいい」感じと似ている。
特にストレッチハーツはマッサージ等の指圧とは違い、仰向けで使った際に自分の体重(自重)で肩・背中・腰・お尻のツボをダイレクトかつ強力に刺激するので、ツボから外れた場合に感じるストレッチハーツの「硬さ」が「痛さ」に直結するのだと思う。
誰かにマッサージをしてもらう場合や、ツボを刺激する器具を使った場合でも、ストレッチハーツのように「いきなり複数のツボ」を同時かつ自重によって「強く」刺激する器具はあるまいと思うので、最初の印象(ファーストインプレッション)があまりに悪い(痛い)と、使い続ける気が失せてしまうかも知れない。ゆえに、人によっては「硬い」とか「自分には合わない」と結論付けてしまい、アマゾンのレビューでも「ゴミ」と酷評している人もいるほどだ。恐らくコレも健康サンダルと同じで、合わないと思う人は使わない(履かない)し、人によっては「ゴミ」なのだろうと思う。
私の場合は最初の痛さにこそビックリしたが、それよりも肩と肩甲骨の凝りと痛さを解決したい気持ちの方が遥かに強かったので、分からないながらもストレッチハーツが肩甲骨に当たる付近に位置を調整し、冊子が教える通りに両腕を交互に上下させた。これも最初はハンパなく痛く、腕の上げ下げのたびに左右の肩甲骨付近が「ゴリゴリ」と音を立てるのが分かるほどだった。何とか10回はやってみようと根性を出してみたが、やり終わる頃には「痛(いた)気持ちいい」し、肩甲骨が楽になっていたので「コレだ!」と独り快哉を叫んだほどである。
私の使い方
付属の冊子には、写真と図によってストレッチハーツの「使い方」が詳しく載っているが、私は改めてひと通り目を通すと、必ずしもその写真や図に囚われる必要はないと思った。要するに、ストレッチハーツの表・裏(凸面・凹面)と方向(ハートの下の部分が上か下か)の4パターンにより、同時に刺激するツボが身体背面の位置(肩・肩甲骨・背中・腰・お尻)によってそれぞれ違う、ということだ。
ならば、ツボに当たるようにストレッチハーツを当てる位置を調整しながら適宜ひっくり返したり方向を変えたりして自分のツボに合う場所に当ててやれば良い、と結論したからに他ならない。
私の場合は布団に仰向けになり、お尻や腰や背中を「ほぐし」たい場合は軽く腰を浮かせてストレッチハーツを身体の下に潜り込ませ、位置を調整しながら腰を落としてツボに当てて使っている。
腰より上の背中・肩甲骨・肩を「ほぐし」たい場合はコツがいるが、同じように背中や上半身を浮かせてストレッチハーツの位置を調整しながらツボを探り、気持ちよく使っている。
使っているうちにストレッチハーツのどの面と方向がどこのツボに効くのかが掴めて来るので、こうなるともう、ストレッチハーツ無しでは居られなくなるほどに手放せなくなる。
私はストレッチハーツの「硬さ」がツボを強力に刺激するために不可欠だと思っているが、人によっては「当たりが強い」と思うかも知れない。この場合、ストレッチハーツをバスタオル等でくるんで使ってみたら良いと思うが、どうだろうか。何も四角四面に付属の冊子やDVD(私は観ていないが)の通りに使わなければイケナイという法はないだろう。
ちなみに、現在の私のような使い方に限定するのならば、必ずしもストレッチハーツでなくても良いかも知れない。アマゾンでは類似商品で「スッキリング」という商品があり、こちらの方が安いからだ。
スッキリングはほぼストレッチハーツと形状が同じで、DVDは付属しないようだが、魅力的かつ戦略的な価格だと思う。私は購入して使ってみるまでストレッチハーツの有用性とその使い方がよく分からなかったので、充実した冊子とDVDがあると思われるストレッチハーツの方を無難に選んだが、現状の使い方だけならスッキリングで良かったかな?と思っている。
結果として、私はストレッチハーツのDVDは封さえ開けておらず、今のところ図の冊子もそれほど活用してはいないが、よく分からない中で危険牌で勝負してみるか、安牌で無難を選ぶかは人それぞれだろう。最後までこの記事を読んで参考にして貰えれば、と思う。
結論を先に言えば、このストレッチハーツは買い!だ。すでに私は、マッサージ店に予約を入れなくなった。マッサージ代を考えれば非常にコスパが高いし、すぐに元が取れる。
ストレッチハーツの効果とストレッチターボの可能性
下記の図は、仰向けでストレッチハーツを使った場合のツボの効果を表している。これは私の体格とその使い方での場合なので、万人がこの通りだとは限らないが、購入する際の参考になるだろうと思う。
図の赤枠部分のツボは、ストレッチハーツのみで問答無用に「かなり効く」部分で、オレンジ枠部分はストレッチハーツを駆使すれば「わりと効く」もしくは「そんなに効かない」部分である。赤枠とオレンジ枠が重なる部分のツボは、個人的に「効いているかどうかグレー」な箇所だ。
図を上から説明すると、まずストレッチハーツ単体では、首筋の凝りには効かないと言える。それと、肩上部のツボにはそんなに効かないか、ほぼ効果はない。また、肩甲骨と腰の間のオレンジ枠部分のツボにも、ほぼ効かないと言って良いと思う。
なお、両腕の付け根部分の「天宗」と肘部分の「曲池」部分の赤枠のツボに関しては、ストレッチハーツを仰向けで使うのではなく、
図のような使い方をすると、問答無用にかなり効く。私のようなパソコンのキーボードを北斗神拳のケンシロウなみに長時間連打するような人間には、特にこの「ほぐし」はかなり有用だ。
ところで、私のようにデスクワーカーで激しくパソコンを使う場合、図のオレンジ枠の首筋や肩上部の凝りもほぐしたいと思う。それに長時間座りっぱなしだと腰にクるので、オレンジ枠の腰の部分がストレッチハーツで効かないのが残念だ。この辺のニーズに応えるのがストレッチターボであり、ストレッチハーツ&ターボセットなのでは?と思う。
アマゾンではストレッチターボ単体の取り扱いがないし、単体で買うと結構な値段だ。当然ながらストレッチハーツとストレッチターボをそれぞれ単体で購入するより、ストレッチハーツ&ターボセットの方が断然お買い得となっている。
くそう!どこまで商売上手なんだっ!!(_๑•̀ω•́)_バァン
おわりに
健康器具やマッサージ器具は、それこそ値段もピンキリで星の数ほどもある。その中で、ストレッチハーツほど自分ひとりで気軽かつ非常に効率的にマッサージ以上の効果が得られる器具は、そうはあるまいと思う。
単純な商品なので、製造原価だけを見ると「高くね?」と思ってしまうが、この独特かつ特異な形状を生み出し、付属の冊子とDVDで解説したトータルな「商品」として考えると、決して高くはない。それに、ストレッチターボとの組み合わせでの相乗効果と可能性を考えれば、むしろ「安い」とさえ言えるかも知れない。
蛇足ながら、年中社用車で飛び回る営業マンや、トラックやタクシー等のプロドライバーが仕事用に購入するなら、コストパフォーマンスの面でスッキリングが良いのではないか?と思う。車内での利用に限定するなら値段の高いストレッチハーツやストレッチハーツ&ターボセットにする必要はないし、車専用に常備(置きっぱなし)するのに向いているだろう。仮に紛失(同僚による借りパク等含む)に遭った場合でも、「また買えばいいや」で諦めがつく金額だからだ。
ともあれ、欧米人に比べて労働時間と座っている時間が圧倒的に長い日本人の悩める凝りについて、その解消に本稿が僅かでも寄与できれば幸いに思う。
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