寒くなると必然的に重ね着をして厚着する。
厚着をするのはいいが、衣類の毛玉が気になる。
ってことで、昨年12月にAmazonのブラックフライデーで充電式の毛玉取り器を購入し、憎っくき毛玉野郎を一掃することにしたが、これがまた、気持ちが良いほど毛玉が取れる。
そこで最新の充電式毛玉取り器がどんなモノか、レビュー記事を書こうと思う。
衣類以外にもソファやぬいぐるみ等の毛玉に悩んでいる人は、参考になるに違いない(多分)。
なぜ毛玉ができるのか?
毛玉になりやすい衣類と言えば、母が編み物が好きだったので、私は真っ先に母がよく編んでくれたセーターが思い浮かぶが、衣類の毛玉に悩んでいる人は多いのではないだろうか。
- ウールコート
- マフラー
- セーター
- カーディガン
- トレーナー
- スウェット
- ジャージ
- 靴下 等々
上記の衣類の他、アクリルやポリエステルといった合成繊維や、アクリルと綿、ポリエステルとウールといった混紡糸の衣類も毛玉になりやすい。
では、なぜ毛玉はできるのだろうか?
毛玉は、着用の繰り返しの摩擦や、洗濯時の摩擦によって生じる現象です。その発生メカニズムは、生地の表面が摩擦などの作用を受け、繊維の先端が毛羽となり、それらが束を作り絡み合って「毛玉」を生みだします。
つまり、毛玉は繊維の摩擦によって毛羽(けば)が発生し、それが微弱な静電気で集まって毛玉になるということだから、冬の重ね着もそうだし、特に脇や袖(と、スウェットやジャージのズボンの内股)なんかにはガンコな毛玉が密集するということですな。
それに合成繊維は繊維自体が強いため、毛玉になって衣類の表面にしっかり留まって取りにくい、ということでもあるようだ。
そこで手っ取り早く毛玉取り器の登場、と相成るわけである。
最新のUSB充電式毛玉取り器はどうなのか?
USBなんて微塵も存在しなかった昔、毛玉取り器といえば単三電池2本で動く3枚刃の製品が多かった。
現在はダイソーやセリア、キャンドゥといった百均ショップが充実しているから、今でも昔ながらの安価な毛玉取り器が販売されていると思うが、およそ次のような欠点がある。
- 小さい(細かい)毛玉が取りにくい
- 衣類の生地を傷めかねない
- 電池駆動だから非力で毛玉を取るコストがバカにならない
- 刃が摩耗して切れ味が悪くなっても替え刃がない
セーターの毛玉をちょっと取ろうか、ぐらいの用途なら上記のような欠点があっても安価な毛玉取り器でいいと思うが、セーターやカーディガン、スウェットにジャージに靴下に・・・と、何着も何枚も毛玉を取ろうと思ったら労力がかかる上に、非常にコスパが悪い。
そこで、私が購入して重宝している毛玉取り器を紹介する。
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画像は毛玉取り器のパッケージ内容で、大きさの比較のために右横にタバコ(キャメル14mg)を置いてみたから、毛玉取り器本体の大きさが分かってもらえると思う。
この毛玉取り器は小型ながら、従来の安価な毛玉取り器の欠点がすべて利点になっている。
- 口径の大きな6枚刃で小さい(細かい)毛玉も楽に取れる
- 衣類の生地を傷める心配がほぼない
- USB充電式で低・中・高の3段階調節が可能なパワーがあり、毛玉を取るコストが気にならない
- 替え刃が2枚付属しているため長く使える
上記以外にも、次の利点がある。
- 本体端にストラップが付いているためフック等で壁掛けにできる
- 収納袋が付属しているため収納や外出先への持ち運びに便利
- 前面のカバーが緩んだ際に自動で電源が切れる安全ロック機構がある
上記のような利点があるため、私が購入した毛玉取り器をオススメするが、上記の利点を網羅している他の毛玉取り器を探して購入するのもアリだ。
この毛玉野郎、覚悟しやがれ!
早速、スウェット上下の毛玉を取ってみたいと思う。
この毛玉取り器は、購入したばかりの新品でも80%以上充電されている状態で届くが、画像のように100%まで充電して使うことをオススメしておく。
このスウェットは合成繊維に違いないが、改めて見ると洗濯タグがないため、どういった繊維なのかがワカラン。
ともあれ、画像のように小さい毛玉がわんさとあって、毛玉が多いのが気になっていた。
画像のように、電源を入れて中のパワー(電源ボタンを2回クリック)でスウェットの上を撫でるように上下・左右に滑らせながら毛玉を刈り取る。
「ウィーンチリチリジョリジョリジョリ」という、男性なら電動ひげ剃り器でお馴染みの音がして毛玉が取れて行く。
この毛玉取り器を使うコツは、毛玉を刈り取っていて刃の回転音が遅くなった(毛玉が取れる音が遅くなった)と思ったら、すぐに電源を切って本体に溜まった毛玉を取り出して捨てることだ。
本体に毛玉が溜まりっぱなしのまま使っているとバッテリーの消耗が早くなるので、溜まった毛玉は小マメに取り出して捨てた方がいい。
それだけこの毛玉取り器は、短時間で大量に毛玉を刈り取る能力があるのだ。
本体前面のカバーを回し開くと、画像のように毛玉が取れているのが分かる。
付属のブラシを使うか、面倒なら指でもいいが、溜まった毛玉を取り出してキレイにすると、再び元通りのスピードで毛玉を刈り取ることができるようになる。
画像はスウェット上下1着分の毛玉だが、実にこれだけの量の毛玉(と毛羽立ち)が楽に取れる。
画像のように毛玉を取ったスウェットを見るとキレイになっていて、サッパリした気分になる。
繊維とその摩擦から毛玉ができるのは仕方がないが、この毛玉取り器がある限り、毛玉は取るに足りないモノでしかない。
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毛玉を防ぐ方法
ここまで紹介しておいて言うのもナンだが、毛玉取り器はどんな製品であろうと衣類の毛玉と毛羽を刈り取る、つまり衣類を構成する繊維そのものを刈り取るといった意味では同じだ。
結局のところ、毛玉取り器は多かれ少なかれ衣類を傷めることに変わりがなく、なるべくなら毛玉取り器を使わない方が良い。
ではどうするかと言えば、次のような方法で毛玉を防ぐ工夫をする必要がある。
- 衣類の着用後はブラッシングする
- 洗濯する際は衣類を裏返しにして洗濯ネットに入れる
- 柔軟剤を使って静電気を防止しておく
- 同じ衣類は毎日着用しない
上記 1. は、コートやスーツ、ジャケットといった比較的高価な衣類が当てはまるが、着用後はなるべく洋服ブラシ(特に毛玉取りブラシを兼ねているモノが良い)でブラッシングしておき、毛並みを整えておくと毛玉ができにくくなる。
毛玉取りブラシにもなる洋服ブラシでは、次の製品がオススメだ。
LINECY 洋服ブラシ スーツ ブラシ 毛玉取る 豚毛 馬毛 天然木 静電気除去 冬用 スーツ コート ニット 和服 ...
上記 2. と 3. は洗濯機で洗濯する際のコツだが、衣類の表面に毛玉がある(できる)のがイヤで毛玉取り器を使うのだから、カンタンな話として衣類を裏返して洗濯すれば衣類表面の摩擦が軽減されて毛玉ができるのを防げる。
また、洗濯ネットに入れれば、洗濯機の中で他の衣類との摩擦がさらに軽減できる。
そして柔軟剤は繊維に柔軟性を与えるとともに静電気を防止する効果もあるため、洗濯機に洗剤と一緒にブチ込むことで毛玉の再発防止になる(摩擦によって衣類の繊維が毛羽立ち、それらが微弱な静電気によって絡んで毛玉になるため)。
最後に上記 4. だが、同じ衣類を毎日着用すればするほど繊維の摩擦が生じるので、当たり前に毛玉ができるし毛玉が増殖する。
スウェットやジャージならまた話が別だが、それ以外の衣類は一度着用したら1~2日は休ませるようにした方が良いだろう。
毛玉はお洒落の大敵であるワケだから、ある程度ローテーションができるぐらいに衣類を持っておかなければ、お洒落もクソもあったものではない。
おわりに
毛玉よりも衣類が大事!というのなら話が別だが、そうでない限り衣類にできてしまった毛玉は、気になる以上は毛玉取り器で刈り取ってしまうしかない。
その際に毛玉取り器を持っていない(もしくは買い替えようとしている)人は、「どんな毛玉取り器が良いのだろう?」と悩むに違いないから、本稿ではレビューかたがた個人的に購入したオススメの毛玉取り器を紹介してみた。
というのも、AmazonといったECサイト(ネットショップ)には個々の製品のレビュー投稿しかないし、ネットには「おすすめ人気ランキング」的な記事しかないようだからだ。
ゆえに、ひとつの製品をレビューする記事を書く意義があるが、それでも毛玉取り器は衣類に毛玉ができた場合の対症療法でしかない。
だからこそ、なぜ毛玉ができるのかを理解して毛玉を防ぐ方法を知れば、毛玉取り器の出番は必然的に少なくなり、手持ちの衣類もそれだけ長持ちするだろう。
ともあれ、寒い冬場は誰もが重ね着をするし、空気が乾燥していて静電気を帯びやすいから、どうしたって毛玉を根絶することは不可能だ。
そういった意味でも、楽にコスパ良く、衣類の生地を傷めずに毛玉を刈り取る毛玉取り器が秋・冬の必須アイテムになる。
お洒落に気を遣うのなら、お気に入りの洋服ブラシや毛玉取り器のひとつぐらいは持っておきたいものである。