【大寒波】分離式の充電式カイロはどこまで使えるか?レビューする!

大寒波だとかで、このところ寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
日本海側は積雪がシャレにならないほどで、その様子は連日報道されているし、トラックや自動車が各地でスタックして立ち往生していたりと、かなり大変な様子。
中でも能登半島地震により、災害復旧が遅々として進まない現地の人々はどう過ごされているのか、心配で夜しか眠れない
海なし関東民の私としてはそこまで大変な目に遭ってはいないものの、やはり寒いものは寒いし、パソコンのキーボードを乱打する両手が凍えて仕方がない。
そこで1ヶ月半ほど前に流行の(?)分離式かつ充電式のカイロ(ハンドウォーマー)を購入して愛用しているため、レビューを書いてみたいと思う。

なぜ分離式なのか?

分離式の充電式カイロ

充電式カイロの有用性は今さら私が書いたところで仕方がないが、使い捨てカイロよりはコスパが良いし、Zippoハンドウォーマーや、ハクキンカイロのようなオイルやベンジンを使うカイロよりもコスパと使い勝手が良い
それに充電式カイロはモバイルバッテリーとしても使えるため、今や個人のライフラインに必須なスマホの充電が切れた際に助かる場面も多い。
しかし、なぜ最近の充電式カイロに分離式(磁気分離式)が多いのだろう?
商品説明にもある点を含めると、次の点に要約できそうだ。

  • ズボンや上着の左右のポケットに入れられる
  • 左右の手に持てる
  • 片方を友人・恋人・家族とシェアが出来る
  • 一方をカイロとして利用し、もう一方をモバイルバッテリーとして利用出来る

上記のようなメリットがあるため、最近は分離式の充電式カイロが多いし人気なのだと思われる。
従来は充電式カイロを2つ持っていないと上記のようなことが不可能であったが、1つで済ませられるというのが最大のメリットで、当然ながら2つ買うより1つ買う方が安上がりだ。
そこで私は熟考の末、次の製品を買って愛用している。

Amazonでは似たような形状・性能・金額の製品が山のようにあって、多少の金額の差はあっても、性能(バッテリー容量や360°全面発熱等)に関してはほぼ差がない
しかしながら、本製品が他の製品と違う点は次の通りで、購入する決め手になった。

  • 4段階で温度設定が可能
  • 温度設定とバッテリー残量がLEDデジタルで表示される
  • 防塵カバーが付いている

これは調べてみると分かるが、他の似たような製品は3段階の温度設定しかなく、それも3つのランプ点灯で温度設定とバッテリー残量を表示するのがほとんどで、防塵カバーなんかは付いていない。
カイロとしては当然ながら、モバイルバッテリーとして使う場合もバッテリー残量が分かりにくいランプの点灯よりは、LEDでの数字表示の方が便利かつ分かりやすいのは言うまでもないだろう。

製品スペック

BOIROS 充電式カイロ

Amazonのページでは製品のスペックが分かりにくいので、次にまとめておく。

素材アルミ合金
重さ約115g(1個)✕2(227g)
サイズ約27×54.3×109.5mm
バッテリー容量10,000mAh(5,000mAh×2)
電源DC 5V/2A
連続使用時間6~14時間
設定可能温度L1:40℃±2℃
L2:44℃±2℃
L3:49℃±2℃
L4:54℃±2℃
充電時間3~4時間(フル充電)
安全機能過充電防止、ショート保護、過電圧保護、過電流保護、過放電保護、PSE認証取得
パッケージ内容本体、USB充電ケーブル✕1、ストラップ✕2、取扱説明書

ベンチマーク

製品スペックは本製品に限らず、あくまでもメーカーが言い張っているスペックでしかないため、実際の連続使用時間と充電時間についてベンチマークを取って検証してみた。
計測には多少の誤差があるし、利用条件が違えば結果も違うため、あくまでも目安として欲しい。

連続使用時間

ベンチマーク:連続使用時間

充電が本体表示100%の状態からカイロとして十分に温かい実用温度設定L244℃±2℃)とし、室温20℃で分離せず必ずどちらかの手に握っている状態とした。

本体表示経過時間
100%0時間00分
 90%0時間20分
 50%1時間24分
  0%2時間46分

以上の結果から、カイロとしての実用温度設定では3時間も持たないことが分かった。
上記の表にある通り、バッテリーが100%から90%に10%減少した時に20分持つことが分かるが、(バッテリー特性としてはあり得ないが)仮にコンスタントに20分持つならば0%の時点で3時間20分となるハズだ。
しかし、この場合であっても製品スペックにある「6~14時間」の連続使用時間は、温度設定をL140℃±2℃)にしたところで6時間40分だろうし、多少の誤差を割り引いても7時間も持たない
ところが実際にはそれよりも下回る結果であったため、温度設定をL140℃±2℃)にしたところで6時間も持たないだろうし、L349℃±2℃)やL454℃±2℃)にすれば、もっと短い時間になるのは自明だが・・・14時間ってなんなん?
なお、左右でバッテリーの表示が2%~6%の差があり、その差が広がったり縮まったりする。

充電時間

ベンチマーク:充電時間

室温20℃で完全にバッテリーが切れた状態から、本体の表示が100%になるまでの時間を計測した。
なお、充電に関しては後述するが、充電器本体と利用するUSBケーブルによって違ってくるため、付属のUSB充電ケーブルを使わなかったことをお断りしておく。

本体表示経過時間
  0%0時間00分
 10%0時間11分
 50%0時間57分
100%2時間21分

以上の結果から、製品スペックにある「3~4時間」よりも下回る結果になった。
これは付属のUSB充電ケーブルを使うと3~4時間かかるという意味に取ってよいだろう。
気になったのは99%から100%になるまで、0%から99%までの1%の充電時間より遥かに時間がかかった点だ。
これの意味するところは不明だが、一応、付記しておく。
なお、左右でバッテリーの表示が2%~12%の差があり、その差が広がったり縮まったりする。

充電器とUSB充電ケーブル

今回のベンチマークで充電に使った充電器と、USB充電ケーブルを紹介しておきたい。
本製品は分離式かつ充電式のカイロであるため、充電にはUSB Type-Cケーブルが2本必要になる。
製品付属のUSBケーブルはUSB Type-Aの1ポートの入力からType-Cを2ポートに出力するため、1本で本製品が一度に充電できるメリットがあるものの、製品スペックにあるようにフル充電には3~4時間を要することになるだろう。

上記の製品はUSB Type-Aが4ポートの充電器で、合計24W・4.8A最大5V/2.4A急速充電が可能だ。
2ポートまでであれば1ポートあたり最大5V/2.4Aの充電が可能で、4ポート同時であれば理論上1ポートあたり最大5V/1.2Aとなる(商品説明には「巧みに分配します」とあるから、それを信じるとあくまでも理論上での話ではある)。
今回のベンチマークでは2ポートだけしか使わなかったので、カイロの製品スペックにある「5V/2A」での充電が可能だったと思われる。
分離式のカイロでは充電に2ポートを占有するため、このような4ポートの充電器が1つあると便利だ。

充電器が5V/2A以上の充電に対応していても、充電に使うUSBケーブルが対応していなければお話にならない。
私は上記の製品を使っているが、このケーブルは丈夫な上に最大3Aまで対応しているため、将来的にも長く使えると思っている。
iPhoneやiPadを持っていないので私にLightningは不要だが、最近の製品はスマホを含めてほぼType-Cなものの、まだMicro-Bを使う製品を持っていて使っているため、このケーブルは便利で使いやすい。
色別になっているので間違って挿すことがない点も良いし、2本セットでこの金額なら納得だ。

おわりに

室内で利用する分には、充電時間より連続使用時間が(20数分とはいえ)上回っているため、金額を加味すると本製品は「買い」だと言える。
2月も下旬となり、そろそろ充電式カイロの販売需要が落ち込み始めるためか、Amazonでは大幅値引きや「◯◯円クーポン」の利用で安く買うことが出来る
ゆえに、場合によっては2つ以上買って備えるにしても今ならお買い得だ。

まだまだ寒いし、この寒さがいつまで続くのかワカラン(また、いつ寒さがぶり返すのかもワカラン)ものの、通勤や通学に、またアウトドアでの利用では、充電式カイロは持つべき友となる。
ちなみに、社会人なら事務所に着いたら充電して不測の事態に備えることが可能だし、今の中学・高校はどうだか知らないが、専門学校生や大学生なら教室のコンセントが使えるだろうから、次のUSB充電器は強い味方になるだろう。

これも私が愛用している製品だが、2ポートの充電器で本体も小さく、しかもプラグが折り畳めるので持ち運びに便利だ。
上記を含め本稿で紹介した充電器は240Vまで対応しているから、海外出張や海外旅行にも使えるので(安価でもあるし)1つ持っておくと便利だろう。
寒い時期が過ぎ去っても、充電式カイロはモバイルバッテリーとしての用途があるため、買っておいて損はない

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