松本零士の「時の輪」再考─SF的意匠を越えて見えるもの
論文概要
銀河鉄道999で「時の輪」を旅するメーテル。
星野鉄郎に「今までどこにいたの?」と聞かれ、彼女は 「遠く時の輪の接する処」と答える。
このような松本零士の「時の輪」という曖昧な概念は、アインシュタインの相対性理論のような科学理論以外に説明されたことはない。
本研究では、「時の輪」と松本零士の「相対性理論」との関連性を見出すための最初の試みを行った。
そして松本零士自身の伝記的文脈、すなわち日本のSFと第二次世界大戦後の彼の故郷である北九州市小倉との関連性を見出すことを試みた。
「時の輪」に新たな伝記的光を当てるという批評的挑戦を通して、メーテルが生まれなければならなかった理由、そして「時の輪」に流れる「生」とは何なのか。
松本零士にとって「時の輪」が何を意味するのかを明らかにすることができるだろう。
著者・出典
- 中村嘉雄
- 北九州工業高等専門学校研究報告 第53号(2020年1月)
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公開:2024年10月22日
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