【是か非か?】広告ブロッカーからサイトコンテンツと収益を守る!

レンタルサーバを借り、独自ドメインでウェブサイトを運営していると、PV数の割に収益が出ていないことに気付く(その逆で、たまーにPV数の割に収益が出ている日もある)。
本サイトを含め、私が運営しているサイトはどれも不人気だから「気にするな」と思わなくもないが、運営者本人としては「レンタルサーバ代とドメイン維持費ぐらいはGoogle AdSenseで賄いたい」のが本音ではあるし、実際に賄っている。
本サイトの場合はパソコン関連の記事が多いため、PVのデバイス比率では、パソコンはモバイル(スマホ)の倍以上だし、ある程度パソコンやITに詳しい人がアクセスして来ているだろうから、ブラウザの拡張機能に広告ブロッカーを仕込んでいる人は一定数いるだろうと想像される。
実際に、PV数に比べてGoogle AdSense(以下、「アドセンス」と略)の表示回数が少ないのだから、間違いないだろう。
そこで、本稿では広告ブロッカーとそれを排除する是非を検討し、広告ブロッカーの仕組みを簡単に説明したい。その上で、WordPressPukiWikiで広告ブロッカーを排除するテスト条件を提示し、具体的な排除方法の実装は【WordPress編】【PukiWiki編】の記事で解説しようと思う。

広告ブロッカーとその排除の是非

私は自分でサイトを運営しているという以前に、元々ブラウザで広告ブロッカーを利用していない。
有料記事ではないウェブサイトの記事を読ませていただいているのに、その広告収益を妨害するようなマネをしたくないからだ。
とは言え、必要以上に広告が多いサイトはウザイし、そういったサイトに限って内容が薄くて読む価値がない記事ばかりだったりするため、二度と訪問することはない。
特に(保守系も含め)まとめ系サイトは必要以上に広告が多く、しかもエロゲーム等のキワドイ広告バナーばかりでウンザリするし、広告に埋もれた記事はどうでも良い内容ばかりだったりする。
そういった広告が多いまとめ系サイトが好きな人は、それこそ積極的に広告ブロッカーを利用しているのかも知れないが、サイト運営者からしたら収益にならず、タマランだろうと思う。
結局のところ、サイト運営者としては「広告はほどほどに」しておかなければ、ユーザに離脱されてしまうし、大量のバナー広告のせいでサイトの表示が遅くなってしまっては、それはそれでユーザに離脱されてしまうのだ。
ゆえに、私の場合は記事の上部と下部、それとサイドバーにアドセンス等の広告を出しているが、記事中には決して広告は出さないようにしている(但し、アドセンスが勝手に表示する場合はある)。
私個人もそうだが、記事を読んでる途中で全然関係ない広告を出されては気が散るし、腹立たしく思うからだ。

図はネットでの価値の提供と、それによって得られる成果をモデル化したものだ。
縦軸を「他者利益への関心」とし、横軸を「成果を上げる行動力」とした場合、図で表される4パターンのネットユーザに分けることが出来る。
TAKER」はネットユーザの大多数で、「ネットはタダだ」と勘違いしている人である。
パソコン通信の昔からこういった人は非常に多く、それが日本でのインターネット黎明期では散々「タダメシ」を食わせてネットユーザを拡大させたからでもあるが、今やこういった人達は時代遅れで取り残される人達である。
口だけGIVER」は、特にSNSに多い
いわゆる「言うだけ番長」で、SNSに依存していて自分ではウェブサイトどころかブログすら運営しておらず、理想的なことを裏付けも理論もなく発信して終わりだ。だからSNSで突っ込まれると烈火のごとく怒り狂う人が多い。
GO-GETTER」は無料ブログを含め、私のように独自ドメインでウェブサイト等を運営し、各種情報を自発的に発信する行動を取っている人達だ。
自分で何らかの価値を生み出し、ネットで情報発信が出来る人達で、自分から自発的に行動するが、私も含め「提供している価値を決めるのはユーザ」だという視点が欠落している人も多い。
最後に「GO-GIVER」だが、「GO-GETTER」の中で価値提供能力の高い人を指す。
20年も前からこういった人達は存在していて、運営しているブログの記事やマンガが書籍になったり、作家やマンガ家デビューする人もいた。近年では、Twitterで公開していたマンガをキッカケにプロデビューする人だって珍しくはなかったのである。
最近だと、YouTubeにアップしたボカロ曲がアフォなほどの再生回数を記録し、プロになった作曲家やイラストレータ、歌手が記憶に新しいところだ。
整理すると「GO-GETTER」や「GO-GIVER」は、基本的にネットで価値あるモノを無料で提供し、何らかのビジネス(=収益)にしている。ネットでの収益の基本は広告であるから、ブラウザに機能拡張で仕込んだ(もしくはブラウザの標準機能で搭載されている)広告ブロッカーは、こういった「ネットでの価値提供者」の活動を阻害し、極論を言えばその活動を殺してしまいかねない
ゆえに、私個人は「広告ブロッカーを使う権利と自由」を認める代わりに、ウェブサイトでコンテンツを提供している一人として「広告ブロッカー利用者に自サイトのコンテンツを提供しない権利と自由」があると結論する。
別にブログで価値なんて提供していない(そんな気はない)」という人は、どうぞ本稿をこれ以上読まずに離脱していただいて結構だし、広告のないnoteでも無料で使っていれば良いだろうと思う。

広告ブロッカーの仕組みとは?

広告ブロッカーは、ブラウザで動作するフロントエンド側のプログラムであるから、「プログラムがどうやって広告を判断するのか?」という話になる。
ブラウザが読み込んで構文を解釈し、ページとして表示するのは、サーバが送出するバックエンド側で編集されたHTMLとCSSであるから、HTMLの広告タグを検知し、そのタグを「なかったこと」にして読み捨てれば(タグごと削除すれば)広告が表示されないことになる。
例えばアドセンスの場合、広告バナーのタグは次のようになっている。

<ins class=”adsbygoogle” style=”display: block; ~

このように、HTMLの特定タグの特定クラス名を「広告」と判定すれば、HTMLからそのタグを削除するのは造作もないことだ。
これが広告ブロッカーの基本的な仕組みだが、広告ブロッカーの逆手を取って広告タグのクラス名を変更してしまえば、広告ブロッカーが広告タグを認識出来ず、広告がそのまま表示される、とも言える。
ただし、広告タグのクラス名を変更して何も問題がないか?と言えば、必ずしもそうではないし、広告ブロッカーとの果てしない戦いになりかねないので、得策とは言えない。
むしろ、HTMLから何らかのタグの削除を検出したら「広告ブロッカーが広告タグを削除した」と判断し、警告画面を表示したり、広告ブロッカーを無効にしないとサイトを閲覧出来なくさせる方が、より現実的だろう。

広告ブロッカーを排除するテスト条件とその結果

広告ブロッカーの仕組みが分かったところで、実際にどのようにテストし、排除したのか?だが、テストしたパソコンのブラウザは次の通りだ。

  • Chrome
  • Firefox
  • Edge
  • Opera
  • Brave

上記ブラウザに次の広告ブロッカーをインストールし、排除出来るかテストしてみた。

※リンクはChromeウェブストアの機能拡張

テストしたブラウザのBraveは、マイナーで聞き馴染みのないブラウザだと思うが、「広告ブロックする高速webブラウザ」ということなので、わざわざインストールしてテストしてみた。
BraveはOpera同様、ブラウザの標準機能で広告ブロック機能が搭載されているため、上記の広告ブロッカーと一緒に排除可能かテストした。
結論から先に言えば、上記ブラウザの上記広告ブロッカーを全て問題なく排除することが出来た

本サイト(WordPress)では、図のような画面を表示し、広告ブロッカーを無効にしないとサイトの閲覧をさせないようにしている。

太宰治真理教私設松本零士博物館(共にPukiWiki)の場合は、図の画面を表示し(図は私設松本零士博物館の場合)、やはり広告ブロッカーを無効にしないとサイトの閲覧をさせないようにしている。
具体的な排除方法の実装は【WordPress編】【PukiWiki編】の記事で解説するが、興味がある方は、ブラウザの機能拡張で広告ブロッカーをインストールし、本サイトや太宰治真理教私設松本零士博物館にアクセスしてみるといいだろう。
自サイトで広告ブロッカーを排除する前に、具体的に「広告ブロッカーをどう排除しているのか?」の動作を見てみることをオススメしておく。

おわりに

ウェブサイトでの広告表示とその収益に関しては、どうもセンシティブな話題であるし、我々日本人は欧米の白人や支那人、そして自分のことを棚上げにしてオカワリを強要する朝鮮人のようにツラの皮が厚く出来ていないため、なぜとは言わず遠慮がちになってしまう。
私個人もガツガツと「ワシの収益の邪魔をすんなや!(#゚Д゚)ゴルァ!!」と言いたいワケではないし、広告ブロッカーを利用しているチンケなチャッカリ野郎がごく少数なら、別にここまで防衛しようなどとは思わない。
確かに、サーチエンジンとウェブ広告はGoogleの独占状態で、その独占を許してしまったのは誰のせいでもないが、Googleを含む米ビッグテックがウェブ広告やトラッカーその他の方法で「閲覧者の好みに応じた広告を出す」のは、いささかやりすぎの感がなくもない。
とは言え、広告を出稿する側・ウェブサイトで広告を表示する私のようなサイト運営者・サイトを閲覧する一般ユーザの「三方良し」を考えると、アドセンスは今のところベストではないにせよ、ベターであることは間違いないだろう。
その上で、ネット上で「価値を提供する活動」が、広告ブロッカーなどというチンケなソフトを使うチンケな人間に邪魔をされるのは、それはそれでまた別問題ではある。
私がやれるのは、記事を読んでくれる閲覧者に「読んで良かった」と思われる以上の価値を提供するだけだ。ついでに興味のある広告が表示されていたら、クリックして広告内容を見てくれたら良いだけの話なのである。

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