オウム地下鉄サリン事件の死刑執行について

2018年7月6日(金)、オウム真理教による地下鉄サリン事件の首謀者で教団トップの麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚をはじめ、7人の死刑囚の死刑が執行された。テレビ各局はこの死刑執行について同じようなことを朝から晩まで報じており、フジテレビは特番まで組んで夜のプライム時間帯に放送した。

1995年(平成7年)とは?

今から23年も前か、と思うと溜息しか出ない。
が、思えば95年は阪神・淡路大震災が1月中旬に発生し、未曾有の地震による大災害だった。遠く関東の埼玉県でも夜中に震度3ぐらいの揺れがあった。恐らく関東大震災もこのような大規模な震災だったのだろうと思うが、連日の報道により、関西地区は壊滅的と思えるほど建物は倒壊し、火の海だった。しかし、関東人で関西には親類も居なかった私には、所詮は他人事だったと言える。
当時、私は亀戸にある某独立系パッケージソフトベンダーに出向し、Windows3.1で旅行業界向けパッケージの開発をしていた。当時はフリーランスでバリバリに開発し、個人的にも結構なギャラを貰っていた。阪神・淡路大震災を横目に、関東では普通にシステム開発の毎日だったが、3月のある日、地下鉄が全線止まって出勤できない人が相次いだ。私は池袋からJR山手線を乗り継いで総武線亀戸駅までの通勤だったので無事だったが、地下鉄を利用していた人は(後で知ったが)地下鉄サリン事件に巻き込まれ、会社に出社できなかったのだ。
ちなみにマイクロソフトWindows95が日本で発売になったのはこの年の11月であり、秋葉原では徹夜組が出るほどのイベントになった。

オウム真理教についての個人的な思い出

地下鉄サリン事件の報道については、連日の報道でとにかく凄かった、としか言いようがない。この辺については、いくらでもニュースサイトや個人ブログでも書いているだろうから、私の個人的な思い出を書くことにしよう。

19歳の頃、私は練馬区中村橋でアパートを借り、独り暮らしをしていた。18歳で勤めた会社を辞め、当時勤めていた親会社の営業マンと有限会社を作り、練馬の中村橋駅前のマンションの一室で会社をスタートさせたのだ。
当時、私はパソコン通信で横浜の某BBSで文学SigのSigOpをしていた。当時オウム真理教とは良く分からなかったが、ネット上で親しくしていたSigOpさんがある時から発言がオカシクなり、宗教的なことを言い出して変な雰囲気になったことがあった。今はインターネット万能時代なので信じられないだろうが、当時の草の根BBSは個人が開設しているBBSにSigを作って、という世界だったから、ある程度の規模のBBSだったが、運営に響くようになった。要するに、BBSオウム信者が侵略して来たのだ。それもSigOpから来たので、歯止めが利かなかった面もある(基本的にBBSオーナーはSysOpさんだが、各Sigボードを含め運営もSigOpさんがキャスティングボードを握っていたのだ)。
当時の草の根BBSは(BBSによってかなり違うのは否めないが)結構な頻度でオフ会をやっており、私も当時では(何故か)横浜のBBSでは顔の知られた存在だったし、何より文学を専門にSigをやるヤツは本当にいなかった(当時たいがいは今で言うPCヲタクがパソコン通信をしていたので文学なんぞ読まない)。なので、誰がどのネットのSigOpぐらいは分かる近さで、オウム真理教が攻めて来たのだ。私がSigOpをしていたBBSではSysOpがそのSigOpごとオウム信者を排除(会員削除)してしまったので、多少のシコリは残しつつ、結果的には無事だった。

それとは全く別の話だが、パソコン通信騒動以降の話だ。
私は今も昔もそうだが、お酒が大好きである。で、やはり中村橋で独り暮らしをしているときだったが、フリーランスで多分渋谷のお客へ納品後だったと思うが渋谷の飲んべえ横町で大いに呑み、終電ギリギリで渋谷駅へヨロヨロ歩いていた。で、キャッチの声がかかる。当時はまだ景気が良かったが、呑み屋のキャッチではなかった。何だ?と思うと、「人類救済のお話が」である。で、こっちも酔っているので、おお!面白そうだな!聞かせてくれよ!などと相手の肩にウデを回して駅前の派出所に行き、「おまわりさーん!」とやったもんだ(笑)。無事、ヨコシマな宗教勧誘を派出所に突き出して電車に乗ったものだ。
ところが無事に山手線に乗って池袋に着くと、今度は中村橋までの電車が無かった(笑)。タクシーで帰っても大した金額ではないので駅前をフラフラしていたら、またも声がかかる。なんだぁ?と思って聞くと「私達のお話を聴いてくれませんか。映像を見てくれれば自宅まで無料でお送りします」とのこと。こっちも酔っているし、時間に余裕もあるので、ふーん?で?なんて言いながら付いて行くと、変な雑居ビルの小部屋に案内されて、コーラかなにかをご馳走になりながら仏教的な倫理と論理の能書きが流れる映像を見せられた。最後に真実と予言を語るとするビデオに麻原彰晃が現れた。ああ、なるほどコリャダメだああ、おりゃー帰るよ!と言って振り切ってタクシーに乗った記憶がある(一人や二人、ぶん殴ったかも知れない)。今考えてもバカバカしいが、普通に駅でオウム真理教の勧誘があったのだ。よもや数年後、こんな大事件に発展するとは思わなかった。

死刑制度について欧州の反応

死刑執行について、近年のTwitterでの反応を紹介しておく。

1992年に千葉県市川市で一家4人を殺害した事件

オウム地下鉄サリン事件

死刑制度に関する個人的意見

上記ツイートに私なりにRTしたりリプをしたが、私は死刑制度を支持する立場なので、その反対派の意見は余り聞く気がしない。ただ、思考に柔軟性がないとダメだと思って聞いてやってもいいぐらいにか思っていない。今回の地下鉄サリン事件の首謀者の死刑執行については、簡潔に述べると次の通りだ。

オウム真理教は世界でも稀に見るテロリストであった。言うまでもなく、フランスやドイツでテロリストはその場で射殺だろう。上記ツイートでも述べているが、死刑囚にとって何が一番の刑罰かと言えば、一般には死刑の執行を挙げるだろうが、私はそうではないと考える。死刑宣告を受け、上告も棄却され、死刑と確定してから刑の執行までの期間が死刑の刑罰なのだろう。

よく支那などは死刑判決から1ヶ月もしないで刑が執行されたりするが、日本ではあり得ない。何故か?上述の通りでもあるし、死刑確定の過誤をなくすため、とも言えるかも知れない。被疑者に関して、とにかく日本の警察と検察は死力を尽くして捜査して刑を要望し、弁護士も死力を尽くして無罪を要望する、良くも悪くも日本の司法が生きているからだ。それには多分に科学的な捜査方法の確立等々、一般人には知られない努力があると思われる。
にもかかわらず、死刑が執行されるのは何故か?そして執行までに何故そんなに時間がかかるのか?それは次の書籍を全巻読むと、理解されるのではないかと思う。

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おわりに

冤罪がゼロだとは言わない。ただ、ほぼゼロに近いと信じている。それは日本の警察力(捜査能力)と検察力(司法能力)に信頼を置いているからに過ぎない。
ただ、現在のテレビや新聞のように偏向報道が過ぎると、警察や検察の判断も正しく報道されない可能性がある。いや、もっと言うと、警察や検察や弁護士が、反日勢力だったら??とてもじゃないが信用出来るハズがない。
だが、明らかにテレビや新聞は反日の偏向報道をしている。オウム地下鉄サリン事件を契機に、日本人も警察や司法について「本当だろうか?」と意識を向けるべきだろう。マスコミはとっくに信用出来ないのだから。




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