第54回呉竹会アジアフォーラム参加記録

先日の8月12日に緊急開催された第54回呉竹会アジアフォーラムに参加した。前回のアジアフォーラム参加記録をテープ起こしの形で公開したところ思わぬ反響があり、今回も同様にテープ起こしの形で実施し、内容を損なわないよう最小限度にまとめつつ、記録として公開する。今回も非常に長くなるが、参加出来なかった方はぜひ参照されたい。
なお、ボイスレコーダから記事を起こしているので内容に誤りはないとは思うが、万一私の理解や認識が違っていたらご指摘をお願いしたい。

はじめに

藤井:皆さんこんばんわ!(会場・こんばんわ)
本当に多数の皆さんにお集まりいただきまして、会場がちょっとイスを急きょ作らなければならなくなりまして、やや6時を過ぎてしまいましたけれども、今日は呉竹会の勉強会、アジアフォーラムにお越しいただいて、本当にありがとうございます。呉竹会のことについては色々とホームページを見ていただけたら宜しいかと思いますが、呉竹会では毎回初めに君が代斉唱と教育勅語の奉唱をやっておりますので、その後で、日本ウイグル連盟トゥール・ムハメット会長にお話をいただいくということで。今日は残念ながらラビヤ・カーディル先生がですね、急きょ実は来られなかったということなんですが、これについては頭山会長の方からご挨拶で説明をいただこうと思っております。その後にペマ・ギャルポ先生(チベット)からご講演をいただいて、最後に私が少々ご挨拶をさせていただくと、いうような順番で進めたいと思います。
ウィグル問題についてもお話を始めると長くなっちゃうので、それは全部トゥール・ムハメット先生にお任せすることにしてですね、今回ウイグル問題にフォーカスを当てました呉竹会アジアフォーラムをこれから開催したいと思います。残念ながら時間が限られておりますので質疑等の時間がございませんので、宜しくお願いをいたします。
今晩は多数お集まりをいただきまして、ありがとうございます。改めて御礼申し上げます。
(会場・大拍手)
では、当会会長の頭山興助先生よりご挨拶を賜ります。

頭山:本日は皆様、大勢お集まりいただきましてありがとうございました。これだけウイグル問題に関心をお持ちいただいておりまして、非常に嬉しく思っております。
と、申しますのは、ウイグル問題というのは、我々の、今、そこのテレビに映っておりました状況(注:17:30の開場よりプロジェクターでNHKのウイグル問題の番組を放映していた)を観まして、ウイグル民族に対して日本人が憐れをかけるということじゃないんです、私が思いますのは。これは、いかに中国が、ウイグルに、本当に悪魔のような所業をしている、これが許せないのであります。中国人は、あれを平気でやっている中国人は悪魔です!
我々日本人と中国人、朝鮮民族というのは似ておりますから、どうも、一番その中で人の良い日本人は、何か同胞のような気がして、気を許しているところがあります。このウイグルの方達、それから今日もお見えですけども、チベットの問題、本当に人の命を命とも思わず、本当に蚊や蠅を殺すように殺してしまう。蛙の足をひねって引っこ抜くようなことをして、殺して来た。これが中国がやったことです。
それだけならまだいいんですが、日本人の我々が、本当に心しなければいけないことは、そんなことの出来る中国人が、我々日本人に対して、南京で大虐殺を行った、あれは中国人の感性ですよ。ああいうことが言えるのは。日本人は、30万の人を虐殺出来ない。これは日本人は自信を持たなければいけない。戦後教育で、もしかしたら?なんていうことを思っている人が多いけれども、もしかしたら?じゃないんです。
チベットでやったことだって、中国人がやったこと。チャイナがやったこと。我々日本人はもっともっと、見識と自信を持ってウイグルの問題に立ち向かって行かなければならない。今しっかりとこの場を借りて、中国という国が、悪魔の国なんだよということを認識しておかないと、近い将来日本が今のウイグルの方達と同じ目に遭うと。私はそう思っております。甘い考えでは中国に対処して行かれない。これはもう、絶対そうでありますから、今日、こういう機会でございます。皆さんどうぞ、そのことを認識して、ウイグルの勉強をなさっていただきたい。これは我々の問題なんです。本当に近い将来、このままにしておいたら我々の問題になってしまう。日本人も虐殺されますよ。その時に中国はなんて言うでしょうか。「日本だって、南京で大虐殺したじゃないか」こんな屁理屈に屁理屈を重ねるようなことを、平気で言う連中です。どうか今、今日の段階で中国に対する見方を、今日お集まりの方々は、まず日本人として変えていただきたい。そして、現実にウイグルで何が行われているか、ウイグルの人達がどうして困っているか、ということを今日お勉強していただきたい。
今日、ラビヤ・カーディルさんが、急きょ日本にお越しにならなくなった。そしてこの頃私が耳にいたしますのは、日本の中でウイグルの独立運動に参加している日本人の人達が、そしてウイグルの方達が、どうもひとつになって行けない。これは私が思うに、完全に海外で活躍しておられる方に、ウイグルの方々に、中国の手が回っているのですよ。完全にカネで籠絡される人もいるでしょう。「家族を殺すぞ」と言われる人もいるでしょう。どんどんどんどん中国の手が回って来て、非常にそれが独立運動に悪い影響を下ろしている。これは中国がほくそ笑んでいると思います。そこで我々日本人は、何とかウイグルに力を持ってもらいたい。頑張ってもらいたい。そして、これを我々自分の経験として、未来の日本を強い国にして行きたい。日本の為に、ウイグルから勉強をさせてもらいたい。こういうことで、今日お集まりをいただきました。
ご清聴ありがとうございました。(会場・大拍手)

藤井:済みません。本当は「君が代」をやらなくてはならなかったんですけども(音、出ます?伴奏は、今日は?)では、リーダーに従ってやっていただきたい。それでは、マイクをお渡ししますので、リードお願いします。

(全員起立して「君が代」斉唱)

藤井:ありがとうございました。ご着席下さい。それでは、教育勅語をお願いします。

望月:皆様こんばんわ(会場・こんばんわ)
今日はこんなに沢山お集まりいただいて、ありがとうございます。頭山事務所秘書の望月でございます。簡単に、少し今日の、どうしてこういう緊急集会を開くことになったか、ということなんですけども。今日の一連のトゥール・ムハメット農学博士、あとチベット問題に関しては、特別ゲストにペマ・ギャルポ先生をお招きいたしました。ペマ先生のお話を聞いていただいて、何故この問題が私達日本人にとって、今、当事者意識を持たなければならないのか、他人事ではない、自分達の問題として捉えなければならない、そういったそれぞれの皆様なりのお答えをお持ち帰りいただけたら、幸いでございます。それでは、教育勅語でございます。

(望月氏による「教育勅語」奉唱)

望月教育勅語の全文、欲しい方は受付で差し上げます。後ほど受付にお立ち寄りになってお申し出下さいませ。

藤井:どうもご苦労様でした。(会場から拍手)
それでは、日本ウイグル連盟の会長のトゥール・ムハメット博士にご講演を一時間に渡ってお願いしたいと思います。トゥール先生は九州大学で農学博士を取られた方で、本来、これからウイグルが独立すれば、農業大臣か何かになられるような方と思いますけれども、今はこういうことで、ウイグルの独立のために尽力されております。
じゃマイクをお任せしますので、トゥール・ムハメット会長です。皆さん拍手で。
(会場・大拍手)

※筆者注(敬称略)
藤井藤井厳喜呉竹会代表幹事・司会・解説
頭山頭山興助呉竹会会長
望月望月呉竹会会長秘書

トゥール・ムハメット先生

起立をお願いします。ウイグルの国歌を。

(全員起立・プロジェクターに写るウイルグル国歌の歌詞を見、国歌を聴く)

済みません。お座り下さい。
まず私の講演が始まる前にですね、アメリカから私の友人が今回色々なことで日本へ訪問して下さったので。彼は芸術家であると同時に、会社経営者でもありますし、今日は丁度機会が良かったので、私のこの講演が始まる前に、ウイグルの音楽を生で演奏して貰いましょう。宜しくお願いします。

(会場・大拍手)

こちらは、ライラット・ロゼさん(画像右・ギターではない楽器を持っている)。今アメリカ在住でワシントンでレストランを経営していて、元々は服装デザイナーの方なんですけど、結局中国からの締め付けが厳しくなって彼は2009年ですね、キリギリスタン脱出して、キリギリスタンからオランダに亡命して、それからアメリカに呼ばれて、今アメリカでウイグルの活動をされています。今回は用事で日本に来ましたので、丁度この講演会と彼の訪問があったので、皆様にウイグルの音楽を聴かせていただきたいということで、今日こられました。宜しくお願いします。

(会場・大拍手)

こちらは、サウさん。日本在住のウイグル人です(画像左・ギターを持っている)。ギター伴奏します。

(会場・大拍手)

最初演奏するのは、ウイグルの世界無形文化遺産、十二ムカームの一節です。

(ライラット・ロゼ氏による見事な演奏)

(会場・大拍手)

次はですね、昨日二人が、サウさんと日本の歌を練習したんだそうで、ここで演奏させていただきます、ということです。

(ライラット・ロゼ氏とサウ氏による「さくらさくら」の演奏)

(会場・大拍手)

昨日遅くまでみんなと話しをして、その後解散して練習したらしいです。

(会場・大拍手)

済みません。お待たせしました。ご紹介あずかりました、トゥール・ムハメットです。
今日は本来は、ラビヤ先生が講演する予定だったので、残念ながら今回は他に事情がありまして、断念させていただきました。ラビヤ先生は10月か11月、一回日本に呼ぶ予定なんです。その内また皆様にお知らせいたします。必ず今年は一回日本に来ます。宜しくお願いします。

※講演に関しては発言をそのまま記載すると冗長であるため、箇条書きの文として内容を損なわない程度に最小限にまとめる

  • 先ほどNHKの紹介番組を観たし、皆さんも多分「ウイグルで何が起きているか」を色々なニュースで読んだり、聞いたりしていると思う。今日は演題として「“中共中央七号文件”と三百万人ナチス型収容所」について述べたい
  • 今年の2月にラビヤ先生が来られたときに共同で講演会を開催し、ラビヤ先生が日本で初めてこのキャンプのことをお話されたが、その時は100万人ということを我々が日本で話した。100万人が今ナチス型の収容所に入れられています、と。大変な状況になりますと、ラビヤ先生が講演会でも、メディアのインタビューでもお話された
  • しかし、我々のその見積が非常に甘かった。私達が想像出来ないことも中共がやっているということが、今度分かった来た。そこで世界が驚いて当然アメリカも様々な動きに出ている。その詳細について、後で藤井先生が詳しく紹介されると思う
  • 私はここで、なぜこのような21世紀でナチス的な収容所がこの大陸で出来るのか?中共の理論的な背景について、皆様に紹介したいと思う。何故なら現象の裏には必ず何かがあるからだ
  • 何故そのような現象が今現在、起きるのか?それは多分、20年30年前から中共が着々準備をして、その準備が出来たということで今実行に移した、ということだ。だから、その背景について「中共中央七号文件」は何なのか?この文件と今、中共がナチス型で300万人、もしかしたらそれ以上のウイグル人を様々なキャンプに入れて、彼等に非人間的な洗脳・拷問・処刑といった、我々の想像も付かないやり方でウイグル人を虐めている現象の背景を説明したい

  • ウイグルが今どこにいるのかは、この写真(画像)を見れば分かるとだろう。いわゆる中華人民共和国の中が、実際はこういう中国本土から南モンゴル・チベット・東トルキスタン(ウイグル)が侵略された植民地と赤い中国本土で出来ている。もし赤い中華が分解されれば、本当の中国は赤い部分だけで、他は我々のところ(領土)だ

  • 1996年3月19日に中共中央政治局常務委員会が新疆工作拡大会議を開いた。中共中央とは中国共産党中央委員会で、その中にある政治局(25~6人で構成)があり、その中の常務委員会(7~9人で構成)だ
  • 常務委員の会議であるのに、政治局委員とか、中央委員とか、いわゆる新疆工作に関わっている下部組織が一緒になってこの会議を開いた。これは秘密会議だった
  • この会議は一日開催し、その紀要として1996年中共中央七号文件を通達した
  • この文件は極秘文書として、中共の副大臣(副省長)以上の高級幹部に通達した
  • 中共の組織はピラミッドになっており、中央常務局があって、政治局があって、中央委員会があって、そのピラミッドの中で副大臣のレベルまでこの文書の内容を通達した、逆に副大臣以下のレベルではこの文書は分からない(今になって分かったが、当時は何も分からなかった)
  • 2001年9月11日以降は、副県長レベルまでこの文書の内容を省略化して(詳細ではなく概略を)伝達した(我々が分かったのは2001年の副県長レベル以上の伝達時点であり、知ったのは2001年10月頃で、世界ウイグル会議の本部でこの文書が手に入った)
  • 2009年7月5日以降は、一般党員にも分かるようになった(一般の中国人が知ることになったのはこの時点から)
  • なぜこの文件を中共が発表したかと言うと、1991年にソ連が崩壊し、旧ソ連の中央アジアの加盟5カ国、バルト三国、ウクライナ、ヴェラルーシ、アゼルヴァイジャン、トルクメニスタン、といったソ連の加盟国が全部独立してしまった。つまり、ロシア本国以外の植民地が全部独立してしまったので、この大変な変化は中共を驚かせた
  • 中共自身も永遠に中華人民共和国中共が支配するとは思っていないが、仮に中共が崩壊した場合(先ほどの地図ではないが)そのまま残るのか、旧ソ連のように東トルキスタン、チベット、南モンゴル、マンジュリア、香港が全部分離独立するか、という危機感が中共にはある
  • 中共が崩壊した後でも、チベットは独立出来なくなる、東トルキスタンも独立出来なくなる、南モンゴルも独立出来なくなるような情勢を作らなければいけないと中共は理解した
  • そこで研究を重ね、その成果を1996年3月19日のこの秘密会議で政治局・常務委員に報告し、「こうすればウイグルは永遠に中国から分離独立できなくなる」としてこの七号文件を副大臣(副省長)レベルにまで通達した
  • 旧ソ連が崩壊したように、中華人民共和国が崩壊したときに、東トルキスタン(ウイグル)を独立させないために何をやらなければならないか、この七号文件で詳しく決めている

  • 当時、中共が東トルキスタン(新疆ウイグル)の情勢をどのように判断していたか、彼等は分析した。そこで、優位な面として4つある
  • 新疆は社会的に、政治的におおむね安定している(90年代)「おおむね安定」であって「絶対安定」ではない
  • 豊富な資源を有する(石油やレアメタルをはじめ様々な地下資源がある)
  • 周辺環境(日本・朝鮮半島・モンゴル・ロシア・中央アジア・南アジア・インド)は我が側(中共)に最も有利な状況にある(元々中共はソ連に抵抗して来たが、そのソ連が崩壊したので中国と北で抵抗する勢力がなくなった)
  • 数年間努力すれば、新疆は我が国における新しい成長センターになる可能性がある(中共の狙いであり、願っている)
    →中国は1996年まで発展して、これからの新しい成長センターは新疆(東トルキスタン=ウイグル)であると判断している。これは中共にとって有利な面
  • 我々から見ても、中共のこの4つの分析は当たっている

しかし、不利な面は溢れている。

  • 「民族分裂主義、非合法宗教活動は新疆の安定に影響を与える主な危険要因」だと分析しているが、この判断は(東トルキスタンとウイグル人にとって)致命的
  • ソ連崩壊前、東トルキスタンを支配する基本方針は「新疆に対する主な危険は、ソ連社会帝国主義から来る」という方針だった。東トルキスタンを支配する上では、一番危険なのはソ連である、ということだった。ソ連からいかに東トルキスタンを防御するのか、ということをかなり重点的にやって来た。その時点までウイグル人も中国にとって、宥和する勢力だった。ウイグル人がソ連側に寝返らないように、ウイグル人を様々に騙し(自治区や言語教育を憲法にして作って)ソ連から東トルキスタンを獲られないようにした
  • しかし、ソ連の危険は無くなった(1991年にソ連が崩壊)。では、これから危険はどこから来るのか?民族分裂主義者と非合法宗教活動者から来るのだ、と言っている。では、東トルキスタンで独立をやる人、非合法宗教活動をやる人は誰なんだ?それは当然、我々ウイグル人である。この言葉(「民族分裂主義、非合法宗教活動は新疆の安定に影響を与える主な危険要因」)を言い換えれば、これからのウイグル人は、中華人民共和国から防御しなければならない主な敵対勢力である、と1996年の七号文件で決めている
  • 今やっと中国がウイグル人を300万人もナチス型収容所入れてやっているのだ、と驚いているが、これはまだ序の幕だった。何故なら(中共は)この危険要因を除去しなければならない。ウイグル人が1日存在していれば、1日この危険な要因が除去できない、ということだ
  • 今はもう300万人も集中キャンプに入れられる状態になった。今までそれが出来なかった。今までは5万人は入れたかも知れないし、10万人は入れたかも知れない。私達は日本に来て、「中国の刑務所に10万人のウイグル人の政治犯がいるんだよ」と言っても、日本人は信じない。「何を言っているんですか?10万人も刑務所に入れているの?」と
  • ラビヤ先生が最初に来た時、2万人と言って、あの時から4万人、それから段々と10万人となって行った。その時の我々の講演会に来た日本人の皆さんが「信じがたい」「それはあり得ないでしょう」「10万人も刑務所に入れるなんて飛んでもないですね」と、そのレベルだった
  • 今は300万人が刑務所(ナチス型集中キャンプ)だ。何故それがそこまで出来たのかと言えば、彼等は条件を揃えて出来るようにした。今の世界情勢の中を見ると、日本は(日本政府は)黙っている。アメリカだけが今、副大統領はじめ「中国は怪しからん」と。「100万人以上のウイグル人をナチス型の集中キャンプに入れたら飛んでもない!」「早く釈放しろ!」とアメリカは出て来ている
  • ヨーロッパは黙っている。イスラム世界は、我々(ウイグル人)はムスリムだが、中国の集中キャンプを非難する国は一国もない!こういう状況であるから、中国は大国であって、国際社会がどんな反応をするのか分かっていて(国際社会から非難が出ないだろうと分かっていて)、ではやりましょうということで今、300万人を拘束している
  • 今どういう状況かと言えば、300万人が数ヶ月から1年以上拘束され、洗脳されていると言われているが、我々は実際に何が行われているか知る由もない
  • 今分かったのは、各収容施設の隣に電気焼却施設が作られている。死体を焼却するための施設が各地域に次々と建設されている
  • 次は何をするかと言えば、収容所に入れられている弱体化した人達を片っ端から電気炉に入れて焼却して処分する。まったく、ナチスのやり方そのままだ!
  • 1996年の段階で(ウイグル人を)危険要因として決め付けられているから、(中共は)この危険要因を除去しなければならない。だから私達は驚きながらも、中共がナチスと同様のことをしているのが分かる
  • (1996年から)20年間、この危険要因をどうするか(中共は)やって来た。「民族分裂主義、非合法宗教活動は新疆の安定に影響を与える主な危険要因」というのは、我々(ウイグル人)にとって絶望的な決定で、これが一番重要だ
  • それ以外のものは付加的なもので、アメリカはどうなのか、西側社会はどうなのか、中国の国内政策や一連のプロパガンダ、外交政策はどうするべきか、である
  • 中共が)「ウイグル人を敵にした」ということは色々な講演会で訴えているのだが、その根拠はこの「七号文件」である
  • 今、東トルキスタンのウイグル人の人口は(中国が発表しているのは)1100万人と発表しているが、ウイグル人の統計では3000万人を超えていると統計している。約3000万人のウイグル人の内、その約1割の300万人をナチス型収容所に入れている
  • 中共が色々な政治運動をする際、だいたいパーセンテージで逮捕する人数を決める。例えば1950年代の右派運動の時は5%で、中国全土で数百万人の人達を右派にしてやった(逮捕した)ことがある
  • 文化大革命の時ではだいたい10%と言われたけども、結構凄まじい人数の人達が逮捕された。1967年から69年の2年間に南モンゴルでモンゴル人を虐殺する現象が発生した。この時はモンゴル人の35%を逮捕しなければならなかった
  • 当時のモンゴル人口が200万人ちょっとぐらいで、その半分ぐらいが逮捕され、今の集中キャンプのような所に入れられて、10万人ぐらいが殺されている。これは日本にいるモンゴルの皆さんが「世界遺産に登録する」活動をしている。これは「モンゴル人ジェノサイド」と呼ばれている
  • 今回、ウイグル人の10%である300万人を集中キャンプに入れているということは(キャンプの隣で焼却炉を作っているということは)300万人という人数の中で、仮に10%を殺すとなると人数が多いから(30万人の死体を処分するのは大変だから)今(各県ごとに大規模な)焼却炉を作っているんです
  • これは報道されていて、研究機関も暴露している。中国はムスリムがいる地域に何故焼却炉を作っているのか(ムスリムは土葬なので)世界が驚いている。実は中共は着々と焼却するまでの準備を進めている
  • 私達はこうして訴えているのに、皆さんはただただ驚いているだけだ。日本はまだ全然動いていないが、アメリカの政治家は基本的に我々が訴えていることを全部飲み込んだ
  • トランプ大統領は(ペンス副大統領や上院の議員や皆さんが)飲み込んで、「これはもう、放っておけない」と。こんな21世紀に我々の目の前で20万人も30万人もウイグル人を焼却炉に入れられるのだ、というのは「人類の恥」なんですよこれは。もう、国際社会は、アメリカが我慢出来なくなった
  • 私は、有本香さんという女性の方が「トランプが対中貿易のカードとしてウイグルの問題を使っている」と言われて驚いた。つまりアメリカが、ウイグル問題を扱っているのは(対中貿易の)カードに使っているという言い方で、これは本当に「何を言っているんだ!?」ということです
  • 私達は(中共の)見方を変えなければいけないのです!その(カードでどうのという)レベルの話ではないのです!人間が、我々人間として、300万人のウイグル人が集中キャンプに入れられて、電気炉まで作られて、何十万人のウイグル人を殺して行くんだと!それをカードとして使ったらアメリカの歴史の恥なんです!
  • 私はそう見ています。だから話をしたときに、その人の「品」が見えて来ます。何を見ているんだ!?ということです、こんな酷いことなのに。だから私はトランプ大統領はカードで遊ぶような男ではないと見ています
  • 中共はアメリカをトップに置いています。2番目は「アメリカをはじめ国際反動勢力は、新疆内外の民族分裂活動を公然と支持している」と。これは中共の判断で、私の判断ではありません!1996年の中共の7号文件の判断です
  • 西側は(中共にとって)反動勢力なんです。新疆の独立運動を支持しているんだ、と。1番目はウイグル人を抹殺しなければいけないけれども、2番は(ターゲットは)アメリカだ。だからアメリカは真剣勝負なんです
  • 3番目は「国外の民族分裂組織の統合が強化され、新疆に対する浸透、煽動、破壊活動が活発化している」これは事実
  • 私達ウイグル人は外国に出た時に、1日たりとも独立運動を止めたことがない。私は日本で頑張ってますけれども(私の周りの友人も沢山いますけども)、アメリカにも我々の本部がいる、ドイツにも我々の本部がいる、トルコでは5万人が住んでいる。皆さんもし、トルコにいるウイグル人の最近の活動家を見て下さい。デモでは赤い川のように(人が大量に)流れています。ウイグル人のデモは青い川が流れているデモの状況だ
  • これは危機的な状況で、私達の自分の親・兄弟・親戚・隣の友達が、今300万人の集中キャンプに入れられている
  • 私達は本当のことを言えば、寝食は出来ない!そういう状況なんです。精神病になっているウイグル人は沢山いる。自分の親と何ヶ月も連絡が取れずにいる(だから精神病になっている)。これは冗談ではなく(アメリカが対中カード云々という)話ではない
  • 3番目の「国外の民族分裂組織の統合が強化され、新疆に対する浸透、煽動、破壊活動が活発化している」というのは、当然国外のウイグル人は主な敵でなので、国外の我々も彼等(中共の)ターゲットである。いかに国外の我々の活動を出来なくさせるのか、というのが彼等の狙いである
  • 次の「国内における非合法宗教活動は非常に活発になり、事件を起こしたり、党や政府機関を攻撃したり、爆発・テロなど破壊活動が時々見られる。一部は秘密の状態から半公開的になっている。一部は公然と政府と対立している」これも事実
  • ウイグル人は自分の祖国が囚われているから、当然、中国から68年間弾圧を受けているので、ウイグル人は動物ではなく人間であるから抵抗するでしょう。その事実を彼等(中共)が言っている。当然のことである
  • 最後に「党政府側に安定を維持する面において貧弱な部分もある」今度は彼等(中共)は自分を反省している。我々がウイグル人をもっと弾圧しなかったのだ、つまり自分達が貧弱な部分があるのだと言っている
  • 2009年7月のウイグル騒乱の時に軍隊を出して、1万人をウルムチの街から消した時には私達は驚いた(いや、酷いんだ、これは)。今まで中共がやったことがないことをやったのだ。ただ皆さんはただ現象を見ているだけで、何故その現象が発生したのか、この「7号文件」に対してそんなに問題にしなかった
  • 私はこの「7号文件」に関して、2008年5月の『週刊新潮』で櫻井よしこ先生と、私と、ペマ先生と、モンゴル人のシントンさんの4人で会談をやった(筆者注:該当記事が検索できなかった)。その時私は「7号文件」を指摘した。この「7号文件」があるから我々ウイグルは大変なのですよ、と。しかし、私は日本で「7号文件」を取り上げて、ウイグルのことを研究している研究者を今まで見たことがない(私は研究者ではないけれども)
  • ウイグル人だから敏感に中国の反応を分かるので、2008年から今は2018年なのでもう10年だが、10年前に私は『週刊新潮』で私は指摘していた。今は10年後にそれが(私達の予言が)現実になった。これから中国はウイグル人を抹殺するのだ、と
  • 殿岡先生がやってらっしゃる、中国少数民族問題研究という小さい冊子に寄稿したことがある。中共の意図はウイグル人を抹殺することなんだ、と。なぜそこまで言い切れるか?と言えば、私は「7号文件」を分かっていたからだ。2010年の、8年前に書いた文章です(筆者注:該当記事が検索できなかった)だから今、その事実を目の当たりにしています

  • 「新疆には顕在的、潜在的危険要因が存在している」とは、表に見えるものと、見えないものとがあるのだ、ということ
  • 「警戒を強めて、然るべき措置を講じなければ、比較的大規模な突発事件、場合によっては、大規模な暴動、動乱がおきる可能性があり、そのような場合は、新疆だけでなく、全国の安定にも影響する」1996年の時点で彼等(中共)はウイグルで何か起きたら、中国の安定が脅かされるということを主張していた
  • いかにウイグル人の存在が中国の国家にとっていかに危険なものか、自分達の機密文書で詳しく自分達で訴えている。これだけ危険なもの(ウイグル人)は、300万人どころではない。ウイグル人はまだ楽観できない
  • 何日間か前、ウイグル人にはウイグル人のネットワーク(WhatsApp)があって、ウイグルのトップが交代したというニュースが出た。私が見たら写真は全然違うし、中共の中央委員でもない人をウイグル自治区の自立委員会の書記にしたとある。ウイグル人は勘違いして、「ウイグルのトップが代わった」と喜んでいた(一部のウイグル人は最悪な中共による政策を変えたいという希望を持っているので、政策が変わるのではないかという期待感を持っていて、何人もが喜んでいた)しかし、私はコメントを入れて否定した
  • ウイグル自治区のトップになるには今は中共政治局の委員でなければダメで、「あの人(ネットワークで流れた人)は中央委員でもないから、当然、ウイグル自治区のトップにはなりませんよ」と否定した。中共の政策は(多分)習近平が代わっても難しいと思う

  • ウイグル人を片付けるための中共が何をするべきかという施策の1番目は、党の幹部を強化することにある。どのように党の幹部を強化するかというと、人民解放軍生産建設兵団に(ウイグルの村まで)幹部を派遣する
  • ウイグルの幹部を(中共の)手先として「民族幹部をチャイナ本土で教育、訓練する」
  • 「本土から党の信頼の厚い幹部(を)新疆に大量に派遣する」これは1996年から毎年毎年やって来た。ウイグル人の幹部を中国本土に移し、中国の幹部を大量にウイグルに移すことをやっている
    →「新疆からの幹部流出防止策」もある

  • 地下宗教学校を取り締まる。大量のイスラムの聖職者が逮捕され、投獄され、今、ウイグルの村ではイスラムのことが分かる人が残っていない。今、人が死んでも、宗教儀式で埋葬する聖職者がいない状況
    イスラム的な宗教儀式をすると逮捕される
  • モスクの新築を規制し、態度があいまいな民族分裂主義の聖職者を浄化する
  • 宗教施策(宗教工作措置)は11項目あり、非常に詳しく規定されている。この規定通りに中共はやって来て、300万人の強制キャンプが出来ている

  • ウイグル人を浄化するのにどういったプロパガンダをするのかと言えば、「祖国の統一を維持する思想を植えつける」のが中共にとって一番大事なことで、「共産党がなければ新しい中国もない」といった歌を歌わせる
  • 「漢族から少数民族が離れない、少数民族から漢族が離れない、という考えを植えつける」というのは飛んでもない言い方だが、こういった考えを植えつける
  • 党員、党幹部は徹底した無神論者。彼らの宗教信仰や宗教活動は禁止される。信仰を堅持する者は離党してもらう」これはウイグル人の共産党員幹部に対してであり、共産党員になったからには無神論者を強要する(イスラム教徒のウイグル人に豚肉食と飲酒を強要する)
    →元々は共産党員幹部に要求していたが、今は全てのウイグル人に要求している
  • 集中キャンプに入れられたら、一連のプロパガンダ教育をされ、最後に豚肉料理が食べられて飲酒が出来るかテストされる。豚肉を食べ飲酒すると合格となり釈放されるが、大体のウイグル人は抵抗するので(もし豚肉を食べないで抵抗すれば)拷問して殺害する
  • 今までウイグルの宗教指導者は何人も(拷問によって)頭が変形し、手足が変形した死体として出されている。その死体は「地獄を見た」と語っているようだ
  • 有名な宗教家でウイグル人に『クルアーン』というイスラム聖典をウイグル語に訳したムハンマド・サリヒ師がいるが、頭が変形した状態の死体で出て来た。恐らく頭に万力のような物で締め付けて殺したのだろう(もっと想像もつかないほど残虐な殺し方もある)

  • 海外から新疆の学校に学術活動することも規制する(日本人の研究者がウイグルに行って学術研究することも規制対象になるし、アラブ世界から学者が来ることも許さない)
  • 宗教的な問題に関しては、国家教育省(筆者注:中華人民共和国教育部のことか?しかし、下部組織に「国家宗教局」はない)国家宗教局の許可が必要で規制している
  • 海外留学の場合が最も厳しくなったのは2016年からで、留学に行っているウイグル人を呼び戻している。エジプトから数百人が呼び戻された。日本からも数十人が帰ったが、行方不明になっている
  • 小中学校の海外交流は規制すべきで、日本のような自由はない。姉妹学校とかはあり得ない
  • 政治的な背景があって自費で留学する場合でも、厳しく規制している

  • 国家安全工作措置として、国家安全に関わる警察・諜報機関・検察・裁判所は国家安全に関わる部門なので、この幹部構成を再調整する(能力強化)
  • 「警察、国家安全、人民解放軍情報部隊は協力を強化し、内外の敵対勢力の調査研究を行う」それまでは人民解放軍の情報は人民解放軍が管理し、警察の情報は警察が管理し、安全部の情報は安全部が管理していてバラバラだったが、(習近平が国家安全委員会を作った後に)統一された(これにより、お互いの争いが昔よりは減った)
  • 南新疆を中心に敏感問題情報ネットワークを構築した。ウイグルの中にもっとスパイを派遣し、もっと情報ネットワークを強化する。これにより、10人家族が互いに監視する体制が2010年頃に確立した
  • 今はもっと強化され、3家族がお互いに監視し、その3家族が大きいグループとして、監視ネットワークを構築した(1996年の7号文件で決められていた)
  • 「敵対勢力に対する偵察を行い、それに基づいて法によって彼らに打撃を与えること」それは当然行われている

  • 人民解放軍を強化する。今(多分)50万人ぐらいの人民解放軍がいるが、ウイグルに駐屯しており、ウイグル人を弾圧するための部隊だ
  • 特殊警察部隊が13万人、人民解放軍が50万人、それにプラス生産建設兵団が350万人、計500万人近い人達が武装してウイグル人に対峙している
  • ウイグル人は何も武器はもっていないものの、それだけの大軍を置くのか?国家の財力でウイグル人を抹殺したいからだ

  • 1996年にすぐ上海ファイブ(中国・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタンの5か国による協力体制)が出来たのは「7号文件」による
  • トルコ・カザフ・キルギスの3カ国は危険なので、これからの外交はこの3カ国を重点的に行い、民族分離主義者が中央アジアを基盤にして中国に攻めてこれないように弱体化して潰してしまおう(つまり、トルコ・カザフ・キルギスを中共の仲間にすることが必要)
    →今はトルコ・カザフ・キルギス・タジキスタンも中国にベッタリになっている
  • 「外交努力の目的は、所謂”東トルキスタン問題”の国際化の防止」つまり、ウイグル問題を(中共は)国際問題化したくない
  • 我々ウイグル人は東トルキスタン問題を国際化したい。しかし、中共は国際問題化したくない。これは我々が戦っていて、勝利している
  • ウイグルの問題は今、アメリカ議会で問題になっている。日本の国会でもウイグルを支援する議連がある。これも日本での立派な戦果であり、ウイグル問題が国際化し、日本の国会でもウイグル問題が入っている。ヨーロッパでもウイグルは問題化されているので、国際化は出来た(これについては中国は失敗した)
  • 我々の活動を阻止できなかった中共は私達を殺すしかない。暗殺されない限り私達は頑張ります
  • 「国外の分裂主義者団体に対し、分断・離反を強化する」残念ながら分離・離反はある。日本でもウイグル人を支援するフリをして、我々の分断を行う日本人もいる。ウイグル人でもそういった日本人と手を組んで別な活動をし、我々を分断・分裂している(お互いにケンカさせる)
  • ウイグル人同志のケンカは凄まじく、我々が頭が狂うほどに「誰が何なのか」分からない状況にしている(私は中にいるから分かるが)一般のウイグル人は「トゥールさんは何なのか」「ラビヤさんは何なのか」「何を言っているのか分からない」そうさせているのが中共の分断工作だ
  • 「中国人が多数居住する国や地域を中心に宣伝攻勢をかける」なぜ今トランプ大統領が「中国人は全部スパイだ」と言い出したかというと、中共は中国人を自分達の活動基盤にしているからだ
  • 日本人の皆さん、喜んで中国人を日本に呼んでいる場合ではありません!いくら移民をしたいからといって、絶対中国人を呼んで来ないで下さい!というのが我々のお願いです
  • 北海道に何で中国人を連れてくるのですか?何で中国と北海道を共同で開発するのですか?沖縄だって大変な状況じゃないですか?今度北海道も獲られ(頭と尻尾を獲られてしまい)心臓部を掴んでしまったら、日本は死ぬんですよ?(なんで日本人はこんなに知的な民族なのに、こんな単純なことも分かってくれないのか?私は驚いています)
  • 日本の知性はどこに行ったのですか?あの大学の教授達は、日本の政治家達は、何の為にこの国で(この自由民主の国の中で)何のために大学教授になり、政治家になったのか?北海道を獲られていいのですか?沖縄を獲られていいのですか?これは皆さんも考えて欲しい。これはウイグルを支援する問題ではなく、日本をいかに守るか?ということです
  • 日本に中国人を多数居住させるということは、中共に基盤を作ってあげたということになる。これは中共の機密文書(7号文件)でも明かなことです。中国人の多い場所を中心に宣伝工作をするということなのです。我々は日本でいかに中国人を阻止するかということをしっかり考えなければならない
  • 「外交努力の目的は、分裂主義を最大限に弱体させること」これも付け加えるが、中国大使館のウイグル対策チームが代わった。今までのチーム長を中国に呼び戻し、ウイグル自治区で働いていた経験のある男を派遣して総領事にしている。東京の総領事もここ数日で代わった。元中国大使館で勤めていたウイグル人女性を日本に呼んで来て、北海道の札幌総領事に派遣している(これにより、我々ウイグル人の妨害活動を強化し、日本におけるウイグル人のケンカが激しくなるだろうし、分断を図る日本人も暗躍するかも知れない)
  • ウイグル対策チームが代わったのは最新情報だが、なぜ代わったのか?今まで日本に住むウイグル人はほとんど皆黙っていた。私が講演会をしても、ウイグル人は誰一人来なかった(この会場には5~6人のウイグル人が来ているが)前回私がデモをやったとき、200人以上のウイグル人が集まり、ウイグル人が目覚めた。そこで中共は日本にいるウイグル人を何とかしなければならないと判断し、工作チームが代わった、ということだ。私達は今まで以上に困難の中で活動しなければならない。よって、皆さんに我々を守って欲しいし、皆さんのもっと強力な支援をいただきたい。宜しくお願いします(会場・大拍手)

  • 中共は既にマルクス・レーニン政党から、中華ファシズム政党に脱皮している。中共はもう、共産党ではない。ファシズムそのものだ!(会場・拍手)
  • 中華ファシズムがこれから何をやろうとしているのか、日本人が分からないと、一番最初に中華ファシズムの被害を受けるのは日本人の皆さんです。なぜ中共がずーっと日本人が(南京大虐殺で)30万人も大虐殺をしていると言っているかというと、彼ら中共も日本と日本人を支配したいからだ
  • 中華ファシズムが日本に入り込まないように、日本人も目を覚まさなければならない

これで私の話を終わりたいと思います。皆さんありがとうございました。(会場・大拍手)

ペマ・ギャルポ先生

皆さん、こんばんわ(会場・こんばんわ)
トゥールさんは非常にパワーポイントを上手に使って良い話をして下さいました。それを受けて私が思ったことは、多分12~13年前ですが、中国の第二回日本工作会議の内容について、私は日本で本を出しました。その本のテーマは『最終目標は天皇の処刑』ということでした。右からも左からも怒られました。だけど、今まさにその通りやっているんです。ですから、もしどなたかパワーポイントが上手な人がいましたら、一回それを勉強して欲しいと思います。
これは丁度、日本と国交は正常化して終わったつもりだったのが、彼等(中国)は「問題がある」としていて、未だに問題がるということはこれは正常化していない、ということですが、一応は当時正常化したというときに、それをどうするかというときにこの中国の第二回日本工作会議の本が出ました。

最終目標は天皇の処刑

最終目標は天皇の処刑

ペマ・ギャルポ
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※講演に関しては発言をそのまま記載すると冗長であるため、箇条書きの文として内容を損なわない程度に最小限にまとめる

  • 彼ら(中共)の場合には必ず、計画・戦略・実行がある。それは民主主義国家よりも、共産主義・独裁国家の方がやりやすい。それは今、まさに日本が直面している危機でもある
  • (先ほど頭山先生から話があったように)我々の分裂問題がある。少なくとも幸いにして我々チベットに関して言うと亡命政府が出来ている。私が今日ここで立つのは、あくまでもペマ・ギャルポいちチベット人として(個人として)立っている
  • 我々の今のチベットの代表は(ダライ・ラマ法王は引退されたので)ロブサン・センゲという、我々が選んだ人が中心になって活動している
  • (ウイグルにおいても伝統的に)私達は一緒にずっと世界ウイグル会議を始めとしてやって来た。日本の皆さん、この活動に関して私達の真髄(を理解して)外からの妨害を阻止するようにご協力をお願いしたい
  • (先ほどのNHKの映像でも)「漢族」「ウイグル族」「チベット族」と言っていたが、出来るだけ「ウイグル族」「チベット族」とは言わないで欲しい。これは正に中共による民族浄化そのものだからだ
  • チベットの場合は幸いにして、ダライ・ラマ法王という柱がある。その柱自身が亡命政府を作り、暫定憲法を作り、議会を作り、そのお陰で私達はチベット問題を国際化することに成功した。これはダライ・ラマ法王の先見の明であり、今の時代のニーズに合わせてやっていることだ
  • 14~5年前、こういった呉竹会で最初の講師は私だったと思うが、今日は頭山先生や藤井厳喜先生のご厚意で今回こうして講演が出来る機会を感謝している。呉竹会の皆さん、そして今日お集まりに皆さんに心から敬意を表したい
  • 何故かと言えば(今まで2~3回講師をしたが)これだけの人数が集まったことは今まで記憶にない。今現在、中華人民共和国がどれだけ世界に対して脅威になっているか、恐らく日本の皆さんが意識したからだろうと思う
  • 私達は彼等のことを中国人と言い、我々自身はそれぞれチベット人であり、ウイグル人であり、モンゴル人であり、満州人であると言っている

  • 1947年にモンゴルが自治区化された。これは中華民国の時代だった。1955年に東トルキスタンが自治区化された。1965年にチベットが自治区化された
  • 日本に対して中国が先の戦争で「悪いことを一杯やった」「日本と戦った」と言っているが、少なくとも日本の皆さんは中国とは戦ったが、我々(チベット人)とは戦っていない
  • 少なくとも日本の皆さんは1947年に日本国憲法を作った頃(まだ中華人民共和国が建国される前)にこれらの国(チベット・ウイグル・モンゴル)は中国ではなかったことを日本が一番知るべきことだと思う(会場・拍手)
  • 今のチベットは現在のウイグルに比べたら遙かに自由を与えられている。但しその自由は一時的に過ぎない。何故なら1959年から1977年までに120万人の人達が犠牲になったからだ
  • 国連の下部組織である国際司法委員会もチベットにおいて中国は計画的・組織的に大虐殺をしたことを認めている。しかも国連においてチベット問題に対して(筆者注:聞き取れない)1975年に勉強会をやって訴えた
  • 残念ながら中華人民共和国はその頃に国連に加盟していなかったので国連の決議は結局なんの意味も持たなかった。世界の世論に訴えることは出来たし有益だったが(中国に対しては)意味がなかったし、中国は無視した
  • 中国はフィリピンの問題に対しても、自分達に都合が悪いと世界の国連の機関であってもその結論は「紙屑だ」と言う国だ
  • あの国(中国)に対して理解出来る言葉は「力に対して力で以てやるしかない(会場「そうだ!」の声と拍手)
  • 現在チベットは表向きだけで2000万人の観光客が来ている、鉄道が出来た、電気が来ている、いいことではないか、と皆が言っている。逆に言えば、いくら中国人が来ても、ホテルを経営しているのも中国人だし、チベットに中国人の移住者が来ているのが現実だ
  • インドとの国境で金の鉱山が見付かった。本来ならチベット人は喜ぶべきことだが、喜んではいない。金の鉱山が見付かったと北京政府が発表する前に、中国人が一杯流入している
  • 金の鉱山だけではなくヒマラヤ全体において、金の鉱山だけではなくレアメタル等の鉱山があり、今や中国はそれを開発する。そのために四川省辺りから中国人が来てチベットで営業活動をしている
  • その多くの人達は(多分)元武装警察だ。鄧小平は300万人、習近平はさらに100万人の軍人を少なくしたと言うが、それはまったくの嘘で彼等は屯田兵
  • 1990年代からの政府大開発で世界中の人達は「何が利益か?」「何が採れるか?」だけを考えて中国を助けた。彼等(中共)がやっている事は私達の骨の髄までしゃぶることだ。私達の資源を獲り、私達の文化を壊し、私達をこの地球上から民族として抹殺することだ。これは鄧小平から習近平になっても変わらない(習近平が代わって次の人になっても変わらないだろう)
  • 問題のひとつは幸いにして習近平になってからより傲慢になり、より明確に自分達の本心を表すようになった。今回、第19回共産党大会において初めて2049年までに(共産党が出来て100年以内に)「中華大民族を統一すると同時に世界の覇権を握る」と明確に言っている(筆者注:当該内容の記事はネットで検索出来なかった)
  • 先ほどトゥールさんは最近アメリカがウイグルに関心を持っている、と言っているのはその通りだが、残念ながらアメリカはアメリカの利益にしか動かないだろう。それは当然のことだし、国家にとって一番大事なことは自国の利益だ
  • 我々は1950年代から1972年まではゲリラ活動をやり、実際武力抵抗をした。その時はアメリカのCIAをはじめ武器を援助してくれ、管理もしてくれた。しかし1972年にニクソンが「これから6ヶ月分は払うが後は知らない」と言った
  • さらに中国に対してアメリカが「大きなマーケットがある」「中国が豊かになれば民主化する」という勘違いをした。アメリカはじめ日本、台湾までがそこで競争をして中国を豊かにし、強くする手伝いをした(その当時のアメリカの利益にとっては良いことだっただろう)
  • ソ連は1979年にアフガニスタンに入った。それまでソ連も私達のことを「反革命主義」「封建主義を復活しようとしている」と批判していた。しかしアフガニスタンに入った途端(そしてアメリカと中国が仲良くなった途端)に、ソ連にとってチベットの価値が上がった
  • (ソ連の)モスクワ放送が「チベットの民族自決のための戦い」という言葉を使った。ダライ・ラマ法王がソ連入りすることを許可し、ロシア正教のトップが赤い絨毯を敷いてお迎えをした
  • (私はその当時)法王が赤い絨毯を登るとき、日本のオーストラリア大使館でパーティに参加していたが、ロシア大使が私を抱き込んで接吻をして「あなたのボスは今日、私達の国にいる」と言った。当時、インドネシアやタイ等、東南アジアのほとんどの国と国交がなかったので、次の日から「どうなっているのか?」と怒られたものだ
  • 大国は大国の利害関係で、私達を将棋の駒のように使って来た。日本は日本を守る為にも(アジアの国を守る為にも)もし目覚めなければ、中国は日本に対して工作活動をし、最終的に日本を共和制にして分割させ、支配するだろう

  • 現在中国はネパールに鉄道を敷いているし、パキスタンに既に港を作っている。そして小さい国、モルディブでさえもインドに楯突いている(インドとの貿易協定を延長しないと言っている)
  • 南シナ海において(中国の進出を)オバマ政権以来、アメリカは見て見ないフリをして来た
  • 中国の一帯一路の中心のひとつはシルクロードで、シルクロードはチベットを通ってヨーロッパ方面に向かうが、北京政府はチベットに7つの飛行場を作っている。北京政府は観光客のためだと言うが、観光客が行くような所ではなく、明らかに軍事用である。また、インドの国境地帯では道路が整備されている
  • 中共はベンガル湾やインド洋に入ること、そしてマラッカ海峡を封鎖すること、パキスタンから下に行ってアラビア海に入ること、こういう所のためにチベットに入って来た(そもそもは資源のためではなかった)1950年代においては戦略的重要性のためだった
  • 東トルキスタンに対してはソ連からの協力を恐れていたが、チベットに対してはインドからの協力を恐れている。1954年インドのネール首相と周恩来首相は平和五原則を合意したが、インドを騙した
  • 平和五原則で一番最初に出来たのは、チベットにおける通商関係に関する中国とインドの条約だ。当時チベットに対して宗主権を認めれば内政干渉しないとした。それがチベットに1951年に十七か条協定を押しつけた
    ※1951年の十七か条協定と1984年の(1997年に返還する)香港に関する北京政府と英国政府と交わしたのはほぼ同じコピーだ(「7号文件」もチベットに関してもほぼ同じだ)
  • 今日のこの勉強会は、チベット・ウイグル・南モンゴルの問題でもあるが、同時に自由と平和を愛する全世界に対する挑戦であり、それについては共通認識であると思う。そのためには中国の一般の人々も、ある意味犠牲者である。中国は国内においても嘘の歴史を教え、情報を操作し、外からの情報「真の民主主義とは何か」について教えられない。私達は頭山先生と藤井先生のご指導の下で、私達は前にアジア自由民主連帯協議会を作り、中国人も入ってもらって一緒に活動している
  • (私個人の見解では)今チベットは占領下の国家であると思っている。現段階の亡命政府の公式な考え方としては、中国の憲法内で高度な自治ということになっている。(最終的にはダライ・ラマ法王が決めたことに私達は従うが)それまでは、いちチベット人、いちウイグル人、いち中国人、それぞれには(特に今、日本のような自由な社会にいると)私達は今の現状について訴える義務と、各個人にはその権利がある
  • 私達の国に対する責任だけではなく、自由と民主主義の制度を尊重する、全ての国に対する私達の責任であると思う
  • 日本自身が主権国家として(独立国家として)他の国との協調も必要だろう。しかしそうではなく、自分達の存在、自分達の政策をアピールする良いチャンスでもあると思う
  • (先ほどカードの話があったが)大国によって小国は常に自分達の利害関係において(特にアジアの国々は)16~17世紀以来利用されて来た。それは例えばアメリカにしても(アメリカの利益であれば)ある時は軍事独裁国家でも援助はするだろう。そうでない時は「民主主義」という建前を言う
  • 日本は1951年のサンフランシスコ講和条約以来独立復帰したが、未だに1947年の憲法によって縛られている。私達の問題や今のアジアの現状を見て、日本は独立国家として現在の時代に対応出来る法整備や憲法を作るべきで、これは日本のためだけではなく、私達アジア全ての国のためだと思う
  • 習近平が終身大統領になっても、あるいはプーチンがあと6年やるにしても、それと対応出来る日本がちゃんとリーダーを選ぶ事も、私達のためだけじゃなく、アジアのためだと思う
  • 私達のところで起きたことは、変えて行かなければならない。私達は1人でもチベット人が生きていれば、1人でもウイグル人が生きていれば、1人でもモンゴル人が生きていれば、戦い続けるだろう
  • それだけではなく、他の犠牲を出さないことが大事だ。(頭山会長のご先祖からずっとアジアは1つという共通の意識を持ったが)もしここで日本がシッカリしてくれれば私達を助けると同時に、中国の覇権を阻止することが可能だろう

私の時間がちょっとオーバーしました。ですのでこれで終わりにしますけども、日本において私達はこれからも一緒に協力しながら訴えて行きます。それは1人のチベット人、1人のウイグル人、あるいは中国人、モンゴル人だけの責任ではなく、皆さんに対して、皆さんのためにも私達は頑張っていると。ということを認識して貰いたいと思います。以上です。ありがとうございます。(会場・大拍手)

解説と閉会の挨拶

藤井厳喜先生による解説

中身のある、良いお話をいただきました。憲法9条改正は日本人が日本のためだけに必要なだけじゃなくて、アジア全体の平和のため、幸せのため、世界の安定のために必要だ、ということだと思います。
今日はですね、ひとつ俗物的な話をしますと、出口の所に募金箱がありますから、ウイグル連盟の募金箱ですから、今日のお話が良いと思った方は是非是非ご協力をいただきたいと思います。

実はですね、アメリカが非常に大きく動いたと思います。ペンス副大統領がですね、ウイグル問題を取り上げたと。こういう強制収容所、こういったものを「やめろ」と言ったのは大きな意味があると思います。ウイグル問題というのは、アメリカからすると非常に取り上げにくい問題である。と言うのは、イスラム教徒が大部分の民族ですから、イスラムの世界とアメリカとの関係というのは、非常に微妙なものがモチロンあるワケです、9.11以来。しかし、このところ非常に大きく国際政治が7月に転換したんですよ。そのことだけ一言申し上げておくと、7月6日からアメリカは対中の経済戦争を始めた。これは経済戦争と言って良いレベルだと思いますが、これは単に経済でアメリカが被害を受けているからではなくて、基本的には中共帝国主義を潰すということなんですよ。中共の支配体制を潰す。何で南シナ海なんかで傍若無人なことが出来るのか、と言えばお金があるから。そのお金を豊かにしたのはアメリカや日本の油断じゃないかと。まぁヨーロッパもですけどね。まず、お金を締め上げる、ということからチャイナの軍国主義と戦う。そして最終的には軍事的な拡張主義を止めるさせる、ということ。この間のペンスさんはトランプさんに近い副大統領だけども、よーっく考え抜いて言っていると思います。と言うのは、この難しい問題に手を付けたんですね、アメリカは。僕はいつかアメリカが経済問題だけじゃなくて人権問題を言い出すと思ってたんですが、これは非常に難しい。言い出したらこれは看板下げるわけに行かないですからね。どういうことかというと、7月に起きたもうひとつの非常に大事なことは、7月16日に米露首脳会談がヘルシンキであったということであります。これは要するに大成功だったんですよ。米露協調時代になったんです。どこの大統領も本当のことは全部言いませんが、腹の中で、これは2人だけで相当な合意をしたと思います。トランプが失脚すればお終いですが、トランプさんが大統領をやっている限り米露は協調いて行くと。恐らく、最終的にはクリミアの併合はやむを得ないと言うことで認めるでしょう。その代わり、様々な問題、特に対中問題でロシアに協力を仰ぐということ、中共の拡張主義と戦う。それから北朝鮮やイランの核武装を防ぐと。これも一番影響力があるのはロシアですからね。

何でそもそも米露首脳会談が出来て成功したのかと言うと、IS壊滅が済んだからです。ISという、一番問題のイスラム過激派テロリストの問題を米露が協調してほぼ壊滅に追い込んだ、それが昨年11月ぐらいにもう終わったんですね。ISはロシアにとっても敵だしアメリカにとっても敵です。シリアの問題も表面上だけ見ると分かりませんが、米露は非常に協力しました。どのように協力したかと言うと、軍同士が大変協力したんです。この間の首脳会談の後に1時間ぐらい米露大統領による話し合いと記者会見をやったんです。記者会見も非常に詳しく私は全部見ました。アメリカとロシアは、石油大国・天然ガス生産大国として利害が共通してますね、ということを言ったのと、もうひとつは、アメリカとロシアの政治リーダー同士は仲が悪かったかも知れないけれども、軍同士の信頼はしっかりありますね、と。これはトランプも言っているしプーチンも言っている。だから我々は上手く行っているんだと、ということを言っておりました。ということは、アメリカはチャイナを疎外して、米露で今後色々な世界の秩序を立て直して行こうと。北朝鮮やイランの核武装を防ぐにも、絶対にロシアの協力が必要です。協力があればどうにかなるかも知れない、という問題です。そしてチャイナを疎外する。プーチンから言えばアメリカと同盟までは行かないけど、アメリカと協調してアメリカの側に付いたと。チャイナの側に付かなかった、ということですよ。これで非常に状況が変わった。北朝鮮に対しても、トランプの態度は急いでいない。何で急いでいないかと言うと、「これからはアメリカとロシアが勝ち組だ」よと。チャイナと付き合っていてもドンドン経済が悪くなって(実際ドンドン経済は悪くなっているわけですよね?)習近平批判も出始めたというのは要するに経済が悪いからですよ。みんなお金が稼げていれば、今日より明日が豊かになると思えていれば、今日が昨日より豊かだったならば、みんな黙っているわけですよね。それが出来なくなったから、いよいよ厳しくなって来た。チャイナと付き合っていても、北朝鮮は将来・未来はないでしょと。良く考えて下さいと。要するに北朝鮮とチャイナの間に、この間分断工作をやったわけですよね、シンガポールのトップ会談というのは。「君たち北朝鮮はチャイナとツルんでてもこれから将来ないよ、ないと思うけどどうかな?」そして今度7月は米露首脳会談も大成功なんだと。

ロシアというのは、経済的にはGDPの数字だけ見ると韓国より小さいんですね。だけども軍事的には、圧倒的な世界のNo2の軍事覇権国家です。No1はアメリカで、No1とNo2で組めば、業界は大体どうにでもなる(会場から笑い)各業界でもNo1のマーケットシェアとNo2のマーケットシェアが協力すれば、業界秩序は簡単に出来るんですよ。そういう方向に来た。だからアメリカで「ロシアゲート」「ロシアゲート」と騒いで、トランプの足を引っ張ってる人達、民主党とかマスコミの主流派というのは、これは全部親中派ということですよね。そういったことやられちゃ困るから「ロシアゲート」「ロシアゲート」と騒いでいたわけ。ずーっとプーチンの演説を見ててもそうなんですけども、トランプの大統領候補者に出た時からの演説をずーっと見ていると、「ロシアとはディールをやりたい」ということなんですよ。チャイナが本当の敵だ、ということ。僕は最終的には、南シナ海紛争が起きると思います。そこまで行かないとチャイナは潰せませんよね。経済が悪くなっただけじゃ、あの国は潰れないんですよ。共産党共産主義は始めから全体主義ですから、別に中央銀行なんてどうにでもなるわけですよね。ですから、国内の不満があれば軍事力を出して潰せばいい。ところが経済と言ったってドルを稼ぐ力、外貨を稼ぐ力がなくなって来たら、これはもう決定的です。チャイナの経済はずーっと30年ぐらい伸びてきたけど、成長のエンジン、原動力はドルなんですよ。外国と商売して得られる現ナマのドル、それがあるから、あの国は伸びて来られたわけで。これが今、止まりつつある。だから必死になって、国内でますます強権政治・弾圧政治で習近平はやっていると。それに対する反発があっても、国内ならどうにかなっちゃうかも知れないけども。その時に「内憂外患」と言うけれども、南シナ海紛争をやって軍事的に敗北すれば、共産党体制が滅びる非常に大きなキッカケになると思う。僕はそこまで行かなければ滅びないと思います。経済的な困窮だけではね。我々の自由社会では、経済が悪くなったら時の内閣は崩壊しますけれども、中国共産党はそうじゃないですからね。余り楽観的には考えられないが、アメリカはそこまでやる気だと思います。何でかと思いますか?それはロシアが本当の敵ではないと分かっているからです。プーチンの考えているのは、今の現行の秩序、アメリカがトップにいる覇権秩序の中でロシアの権力を伸ばして行くっていうのがプーチンの基本戦略です。アメリカに取って代わろうとは思ってないんですよ。それに対して世界で唯一、アメリカに取って代わって覇権国家になろうと宣言して、それを堂々とやっているのは中華人民共和国だけですよ。中共政権だけです。それをブッ潰しに来るのは当たり前なんですよ、アメリカが。
だから2016年の選挙でこれがヒラリー・クリントンが勝っていたら、恐らく真逆の方向に行っていたでしょう。反ロシアで米中共同時代となっていたら、もう我々もちょっと出口がなくてですね、こういった運動も非常にやりにくかったと思います。それは大国がどうなっても、我々は頑張らなければいけないけれども、今、大国間の関係が非常に大きく変わったんだ。我々にとっては「良い風」が吹いているんだということ。これを我々は良く認識しておくべきだと思います。アメリカではチャイナの留学生の受け入れも制限する、と言い始めましたね。もうひとつ、日本人も拉致されているということですよね、今。北朝鮮にだけじゃなくて、日本人で温泉掘りに行った人が帰ってこられなくなっちゃってるっていうね、飛んでもない問題もありますが、この問題も日本政府は堂々と取り上げなくちゃいけない。

アメリカが狙っているのは(アメリカなので対中戦略・戦術はしっかりしていて)まず経済を締め上げる、軍事力を弱めて行く、ということですけれども、その時にこういった問題を、段階的に人権問題を取り上げるようになって来ているということで、非常に戦略的に考えてトランプ政権も動いていると思います。日本人の拉致問題について、安倍政権も強力に言っていただきたいと思います。トランプ政権が究極的に考えて、今アメリカの企業に言っているのは、「チャイナから資本を引き上げろ」ということなんですよ。「チャイナから資本を引き上げてアメリカに帰って来い」と。そのためにアメリカの法人税は35%から21%まで下げたんです。もうタックス・ヘイブン並ですよ。要するに「これからチャイナで商売しても儲からんようにしてやるから」ということなんですよね。チャイナから資本を引き上げてアメリカに戻って来い、アメリカが無理ならばメキシコとか近くに戻って来い、そういう言い方ですよね。日本も同じだと思います。ハッキリ言うと日本の財界人もバカでハッキリ見てませんが、今日本がチャイナに持っている生産設備、その他の類いは全部接収されますね。最終的に没収されると私は思います。これはもう日本がどう振る舞おうがそうする気なので、「早く帰って来た方が勝ち」ということですよね。アメリカがまたどれだけ本気でやろうとしているかってことを日本人が分かってないんですよ。これが非常に問題。今チャイナにお金を投資する会社というのは、トランプ政権から見ると「アメリカに弓を引いてんのか?」と。「お前ら反米だな?」ということになりますので、すごく日本は気付けないといけないところなんですね。そのところを我々はハッキリ見て、客観情勢は非常に良くなっているということです。チャイナの経済は実際にダウンして来ています。我々にとって気がかりなのはアメリカの中間選挙が11月にありますが、これでトランプ共和党に勝ってもらわなきゃならない。これで負けちゃうとまた親中派が増えるということですからね、アメリカの動きが牽制されてしまう、ということになってしまうのじゃないかと思って非常に残念です。

先ほどの番組はNHKの番組でしたか?あれは悪くはないんですけどね、これはペマ先生も仰っているのだけど、「ウイグル族」とか「チベット族」って言い方は止めようよ、ということですよね。「ウイグル人」であり「チベット人」であり、「ウイグル民族」だ。前にペマ先生がユーモアたっぷりに仰ってたけど、「タケノコ族じゃあるまいし、暴走族じゃあるまいし、ウイグルもチベットも立派な民族ですよ」と。ですから、あの言葉自体が実は中共の政治用語なんですよ。中共の政治用語で「中華大民族」というのがあって、その小さく分岐したサブグループが「なんとか族」「なんとか族」という言い方なので、そんなものはないんです。「中華大民族」なんて存在しないしね、大体ね。
こんにち、本当にウイグルの方達は、かつてのナチスドイツに虐められているユダヤ人そのものであります。だってドイツがガス室にユダヤ人をバンバン入れて殺すなんて、世界中の人達は思ってもみなかったんですよ。そういったことが目に見えないところでやっていた、ということで。これを防ぐために我々も益々声を大きくして日本政府を動かして行かなければいけない。だけど、ここに国会議員が一人もいないのはどういうわけだ?と皆さん思いませんか?(会場から拍手)それから朝日新聞がいないのもどういうわけだ?(会場から笑い)要するに「自由や人権はどうでも良いのか?」もうひとつ問題は、産経新聞もいない、ということなんです。(会場から笑い)いやいや、本当に。ですから、我々の戦いは長いですよ。そういった意味で、私も一生懸命やって参りますけども、声の限り訴えて参りますけれども、この話を皆さんが本当に周りの方々に教えていただきたいし、ウイグル連盟でもトゥールさんの所でも情報はいつでも探そうと思えば探せる、そういう段階に来ていると思います。

日本はかつてドイツと三国同盟を結んでいたので誤解をされておりますけども、ユダヤ人が一番困っている時に手を差し伸べた国は日本だけです。イギリスもアメリカもユダヤ人亡命者を受け入れられない時に日本は亡命者を一生懸命受け入れておったわけですよね。当時ソ連経由で逃げてくる東ヨーロッパの人達を受け入れておった。満州から日本に入って来た人もいますが、その時は関東軍の司令官は東條さんです。この東條さんも中々偉いところがあって、東條さんは戦争が下手でしたが良いところがあってですね、この人達を受け入れなかったら、受け入れると当然ナチスドイツは怒るし怒ったんですね。その時に「ドイツは同盟国かなんか知らないけど、日本には日本の国策・方針というものがある」と。これは日本は五相会議というので昭和13年に「日本はずっと人種平等・人種差別反対の立場を取って来たのであって同盟国といえども我々の外交政策は違う」と。だから「ユダヤ人差別は反対である」と言って、他の外国人と同等の条件でユダヤ人を受け入れると。ユダヤ人を特に厚遇したわけではないんだけれども、同じ条件で受け入れると。ですから杉原千畝さんのみたいにちゃんとビザを出してくれている人だったら、ビザを持った人は全部受け入れますとやったんですよね。これが日本という国であります。このことを感謝して呉竹会アジアフォーラムでもエリ・コーヘンイスラエル大使が講演をして下さった。このイスラエル大使は靖國神社に4回も昇殿参拝されている。大使としてですよ?それは「世界中が誰も手を差し伸べてくれなかった時にユダヤ人を助けてくれた日本にお礼を言いたい」ということで、靖國神社に来て下さったわけです。「初めは警察機動隊が来て守ってくれた」と言うんですよね。日本のバカ左翼が出てって「石を投げる」と言うから反対運動をやるわけです。第二次大戦で一番人権弾圧・虐殺されたユダヤ人の代表が靖國神社に行かれては、日本の戦争が侵略戦争じゃなかったってことがバレちゃうわけじゃないですか(会場から失笑と拍手)
それからラビヤ・カーディル先生は残念ながら色々な理由で今日来られないけれども、世界ウイグル会議を日本でやった時は、総勢170人ぐらいで世界ウイグル会議の代表がみんな揃って靖國神社昇殿参拝ですよ?昇殿参拝して下さった。我々は大変感動しました。その時ラビヤ先生が言ったのは、「アジアを開放してくれた英雄達に敬意を表したい」こう言ったんです。(会場・大拍手)そういった人達がいるから、我々も頑張って行こうと思うし、そういうことを分かって下さっている、宗教を超えてです。イスラム教ではアラー以外の神様を拝めるわけではないから、「これ(靖國神社)は死んだ人の慰霊施設である」から別に構わない。玉串奉奠まで一緒に我々と頭山会長とやって下さったんです。そういう方々なので、我々は大事にしなきゃいけない。そして我々は運命共同体になっているわけですよ、そういった意味でチベットを含めてね。その意味で力を合わせてウイグルの方々の独立運動、チベットの方々の独立運動、また南モンゴルの運動ですね、我々は支援して行かなきゃいけない、という風に思っております。

時間が過ぎちゃったんですが、8月なのでもう一言だけ申し上げると、原爆の話ですね。8月6日9日広島・長崎だったんですが、その後原爆が唯一、殺戮兵器として落とされたのはウイグルですよね。ウイグルは実験場に使われまして、実験だけじゃないんですよ。同時にウイグル人の虐殺の実験も併せてやったんですよ。40数回実験をやって、メガトン級の爆発を3回以上やって、推定200万人ぐらいが殺されている、と言われております。それぐらい酷いことをやっている。アメリカだってビキニ環礁か何かで事件を起こしましたけども、一応「ここで実験をやるよ」と言って「みんな逃げてくれ」ということは言うわけですよね。それを言わんでやるから、言わんでやるということは殺すためにやるわけですよ。そしてどういう理由かも全く分からないから、謎の病気だということで、長期間で言うと「白血病」とか「ガン」で死ぬ人が多かったわけです。直接的にも20万人ぐらいはそれで殺されたろうと。累積で約200万人ぐらいが殺されたと。高田純というこの問題の専門家が、これは推計ですけれども言っております(参照:「ウイグルの原爆 まさに悪魔の所業」)。
皆さんが広島・長崎で人類の悲劇だといった話はそこで終わっちゃいけないんで、長崎で終わってないんですよ。3発目以降もウイグル人の頭の上に落ちてるわけですね。そういった意味でも我々は、運命を等しく分かち合うものだと思います。ところが彼等が、ウイグルの人達が「原水爆反対運動を一緒に参加させろ」と言ったらですね、拒否されちゃうのが日本の今の原水爆反対運動です。それは本当に原水爆を反対しているのじゃないってことでしょうね。と、いうことが分かると思います。

とにかく、強い日本を作るということ。憲法9条改正はアジアのため、世界のためだ、ということ。この2点を皆さんで広めていただきたい。それでこそ日本が強くなれば、彼等の運動を助けることがもっともっと容易くなります。そうでしょ?そうでないと安倍さんももっと自信を持ってやっていただきたい。それは世論の支持なんですよ。世論の支持率が高ければトップの人も自信が出て来る。そうじゃないと自民党の議員だって半分ぐらい腐ってますからね、親中派新韓派(の議員)は多いでしょ。少なめに見積もっても、3分の1ぐらいはそうですよ。二階さんなんて派閥の勉強会を韓国でやってるわけですからね。噂によるとあの人もなんか「臓器移植をチャイナでやってもらったんで生き延びている」なんて、「だから頭が上がらないんじゃねーか(会場から笑い)なんて、本当によく永田町に出入りしている人はそういうことを言ってますよね。チャイナに行って帰ってくる度に元気になるから(会場から笑い)なんかヤバイ薬でも処方されてんのかな?」という感じで、臓器移植っていう説もあります(シャレにならない参照:新彊ウィグルの惨劇」)。そういう人が自民党の幹事長なんだ。そういう人も取り入れながらも上手く押さえ込んでいこうという、安倍さんの方針もあるのかも知れないけれども、高等な政治学がるのかも知れないが、そういう方が自民党を牛耳るところにおられると。あるいは野田聖子さんなんていうのは日本の反社会団体と公然たる関係にある人が日本の総務大臣なんかやっている。いいのかこれで?皆さんそう思いませんか?(会場より拍手)この際に、こういった親中派新韓派の人は除いて行かないとダメですよ、本当にね。(会場より拍手)力強くやってもらわなきゃ、我々の方で今「安倍良くやってるぞ」「支持するぞ」という声があれば、安倍さんだって出来るわけです。(会場より拍手)そういう思いが多くございます。残念ながらこのままだと日本人の第二の「通州事件」が起きると思います。(略)ある意味で日本人が今拉致されておりますから、そう言う問題が起きていると、起き始めている言っていいとも思いますね。帰って来たいけど、帰って来れなくなっている人がいるということであります。

最後にお願いがあるとすれば、ぜひ呉竹会に皆さんも入っていただいて、一緒に活動をしていただきたい、勉強していただきたい、と思います。こういうお話にしても、本当に聴く機会が少ないことが多いわけです。マスコミは下らない話は一杯ありますけども、肝心の話はしませんので、ぜひとも呉竹会に入って皆さんも一緒に勉強して一緒に活動していただきたいと思います。
だいぶ時間をオーバーしたんですが、最後に頭山会長のご挨拶で締めたいと思います。どうもありがとうございました。(会場・大拍手)

頭山興助会長による挨拶

皆様お疲れ様でございました。
私は夕方の6時から、今8時14分ぐらいですけども、6時前の私と8時14分の私では、頭の良さが全く変わってしまいました。この2時間ちょっとの間に何という、余所では聴くことの出来ない知識を得たでありましょうか。
本当に我々は平和にこの日本で、「今日は35度で暑い」だの「寒い」だの、「ちょっとこの部屋冷房が効き過ぎているんじゃないか(会場より苦笑)と思っている、平和な我々がですね、今日みたいな話を直に、直接体験されている方々に、そして親戚や家族が殺されている方々に、直接お話が伺えた。それから藤井さんにですね、本当に世界は今どうなっているのか?という、我々が他では知り得ない話。なんか良かったですねぇ、朝日が甲子園で夢中になっている間にこういう話が聴けて。(会場から笑い)大変良かった。
私はどうも朝日毎日が日本の野球少年達を作って、最後に読売が儲けているんじゃないかと。(会場・爆笑)ただみんな、朝日にしては珍しく少年達がグラウンドに、負けても勝ってもキチッと礼をして帰って行く。朝日で認めるのはそのことのみです。
本当に今日は良い会合を持てまして、私も嬉しく存じました。皆さん本当にありがとうございました。
(会場・大拍手)

おわりに

私はこの講演を聴き終わってから、すぐにテープ起こしをしてブログ化をしようと思ったが、同時に内心かなりヤベー!と思った。案の定、前回のアジアフォーラムバッチリ3倍の労力と時間がかかった。内容の濃さもさることながら、その内容に比して講演時間の関係か、講演を行ったスピーカーの語り口調がやや早口であり、私は最前列でボイスレコーダを回していたものの、いざ音声から文字を起こして文章に組み立てるのに、かなり難渋な思いをしたのだ。
トゥール・ムハメット先生にせよ、ペマ・ギャルポ先生にせよ、流暢な日本語を自在に駆使するが、そこは日本語ネイティブの我々日本人とは、やはり発音からして違う。特に固有名詞や人名は厳しかった。テープ起こしをした私ですらそうであるから、鮨詰めと言って良いほど詰めかけた参加者は、どれだけの内容が聞き取れ、理解が出来ただろうか。私より遙か後ろにいて、前面のプロジェクターも良く見えなかった参加者には、聴き取れない部分が多かったろうと思う。
これは私見だが、講演はビジュアルより講演内容に重きを置くだろうから、動画のような形よりは、こうして文章で読める方がより理解度が増すと思われる。ウェブページにすることで外部リンクも埋め込めるため、分からない単語や人名をクリックひとつで参照することが可能である。また、文章はテキスト形式であるから、内容の検索が可能である(単語の外部リンク参照も、講演内容のテキスト検索も、動画では不可能である)。
ともあれ、ほぼ講演内容をありのままに再現したのだが、やはりかなりの長さ(大きさ)になり、当日参加した人であっても、一度に全部を読むのは非常に骨が折れるだろう。当日参加出来なかった全ての人に読んでいただきたいが、一度に全部を読む努力をするなら、時間をかけて何度も繰り返して読んでいただき、内容を理解して行って欲しいと思う。そしてもし可能であるなら、この記事とこの記事に書かれている内容について、家族や友人、TwitterFacebook等で話題にして、感想を述べ合うだけでも良いから、広く意見交換をしていただければ幸いである。
最後に、講演内容については、私個人も色々と感想を持っているし、言いたいこともあるのだが、それは敢えて述べない。私がそうであるように、この記事を読んだ皆さんなりの感想や考えがあるだろう。ぜひそれを周りの人達と共有して欲しいし、この記事を作成した私はそれを切に願う。そして、地理的・時間的に参加が可能であれば、ぜひ呉竹会アジアフォーラムに参加し、生の講演を聴き、体験して欲しいと思う。

参照

 

 


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