ウイグル人権法請願署名が泥仕合の様相を呈していることについて

最初に言っておかなければならないが、私はSNSではTwitterが主戦場ではあるが、Facebookにも自分のウェブサイトのページを複数持っているし、どちらも10年以上使っているユーザだが、最近はどちらのSNSも気分転換程度にしか見てはいないし、同程度にしか発言もしていない。
要するにSNSに時間を使っているヒマがそんなにないワケだが、先日Facebookで小坪市議のブログ記事とその投稿を読み、「ああ、やっぱりな」としか思わなかった。
それがTwitterでも記事が投稿されるや、Twitterらしくひと悶着が発生しているので、ちょっと書いておきたいと思ったのだ。

私も他人(ひと)のことが言えないほど、本サイトでは長文の記事ばかりを投稿しているが、それは裏返せば「丁寧に説明すればするほど記事が長くなる」のであって、ある程度記事で言わんとする事情や内容が呑み込める人からすれば「まどろっこしく説明が長い」と思われることだろう。
しかしながら、こうして記事原稿を起こすとなると、「読者とするターゲットはどこか」ぐらいは決めるが、「読者とするターゲット層の理解はどの程度か」となると、たちまち難しい問題にブチ当たることになる。
実際には無難に最大公約数的な理解をベースとして書き始めるしかなく、その中で起承転結を決めて記事の中で説明や自己主張や考えを織り交ぜ、しかも「読んで貰える」内容にするしかない。
仮に最後まで記事を読んで貰えたとしても、筆者が記事の中で伝えたかったことが100%読者に伝わることなんて無いワケで、それは読み手の恣意性に依るのだから、記事の筆者が口を出せる事柄でも、手出し可能なことでもないのだ。
ゆえに、こうして記事にしたところで理解者や賛同者が現れれば儲けモノではあるが、通常は大多数の(しかもちゃんと記事を読みもしなければ、理解もしない)批判者やアンチの心無い攻撃を覚悟せねばならない
ハッキリ言えば、ネットに限らず自分の意見を理路整然と第三者(他人)に開陳するのはとかく骨が折れるばかりであって、得することなんぞほぼ無いと言える。
では、なぜそんな無駄骨かも知れないことをしようと思い、実際に行動に起こすかと言えば、「誰かが言わなければダメだし、誰かが行動しなければダメだから」に他ならない。
中には功名心や売名行為の手段として火中の栗を拾ったり、あえて炎上商法を仕掛ける人がいたりするが、私のように30年以上もネット経験があり、長年SNSをやっていてもフォロワー数が少なく、本サイトのような不人気サイトを根気強く運営し続けているような人間に、功名心も売名行為もヘッタクレもありゃしない
例えば単に「金持ちになりたい」とか、単純に「有名になりたい」とかだけならば、戦略ひとつでいくらでも可能だと思うし、やりたけりゃやればいいだけの話でしかないのだ。
そこに自分の理想なり希望なり信念なりが入ると簡単ではないし、自分の理想や希望に沿う活動が難しいだけの話であって、最初からそんなモンが無い人が金持ちになるのも、有名人になるのも簡単な話でしかない。

その前提で話を元に戻す。
私は支那人によるモンゴル・チベット・ウイグルのジェノサイドについて及ばずながら貧しい勉強をし、個人的に強硬に反対する立場を取っている。
その上で私は本サイトその他で貧弱な記事を書くし、SNSで賛同する意見は積極的にリツートもしており、「これは」という人をフォローして繋がりを得ようとしている。
しかし、それは残念ながらSNSやネットに限定される世界での話でしかない。例えばTwitterのたかだか140字ごときで、どれだけ自身の主張や持論が述べられると言うのか。
仮に文字数制限がTwitterより厳しくないFacebookにしたところで、限定的な「ネット言論」にはなり得るかも知れないが、所詮はタイムラインから発言(投稿)が流れ去ってしまえば終わりである。
しかも、こうして丁寧に記事化した内容ですらちゃんと読まない人が大多数なのに、記事を読んで理解する人は少なく、それがSNSであれば余計に誤解や曲解を生むのが理解されるだろう。
その前提に立てば、小坪市議の記事に対するTwitterでの意見や非難は愚にもつかないモノばかりで、私個人は呆れるしかない。
その中には個人的に面識がある、知った顔も含まれていたりするので、余計に「なんだよ」と思わなくもないのだが、いい加減にネットの使い方ぐらいはちゃんと弁えて欲しいと思う。

そこでちゃんと説明するが、本稿のようにウェブサイトの記事は私にとって「ストック」であり、本稿を本サイトで記事化したらTwitterやFacebookにも投稿するが、それは「フロー」として機能する。
私は自分の考えや、もっと具体的に言えば本職のソフトウェア関連のノウハウを本サイトの「ストック」として記事化し、あるいは実際に動くプログラムを「コンテンツ」として蓄積している。
その蓄積されたストックは、いつでも欲しいと思う人が自由に参照が出来るし、私が任意に「フロー」として特定個人やSNSその他にいつでも、何度でも渡すことが出来る。
しかもストックがある以上、私が「どんな考えの持ち主なのか」「どういったノウハウの持ち主なのか」は、本サイトやその他私が運営しているサイトの記事やコンテンツ(ダウンロードページ等)を参照してくれれば分かるだろう。
その上で、私の言っていることを(SNSでの発言内容やウェブサイトで書いている内容、実際に現実に発言していることを含め)判断して貰えれば良い。
その判断によって「取るに足りない」と思えば、私なんぞは無視して貰えればいいだけの話であって、それ以上のことはないのである。
しかし、SNSでしか活動していない人は常にフローしかないワケで、そのストックは、強いて言えば「SNSのタイムライン」しかないワケだ。
そんなモンはストックとは呼ばないし、誰も参照はしないだろう。それで「私は以前からこう主張している」といくら言い張ったところで、意味がないのは自明だ。

あえて本稿で個人名は小坪市議の名前だけしか出さないが、同氏とは少ないが面識があり、一緒に活動したことがないワケでもなく、普段から同氏のサイト記事を読み、FacebookやTwitterでの活動を知っている。
あえて言うが、小坪市議がどうして今回、自分にプラスにもならない記事を丁寧に書かざるを得なかったのか、考えてみて欲しい。
確かにウイグルの現状を見て見ぬ振りが出来ず、5万筆もの署名を集めた個人とその協力者がいたのは素晴らしいことだし、称賛に値する。誰もが出来ることではない。
その行動に対して称賛こそすれ、小坪市議を筆頭に誰もそのことを直截に非難してはいないのに、なぜかTwitterでは変な方向に引っ張られているようだ。
いつも冷静な小坪市議も変に熱くなっているような気がしないでもないが、小坪市議が最初から最後まで説明しているのはルールと筋論であって、それから外れればどうにもならない、ということに過ぎない。
しかしSNSは、特にTwitterは感情論ばかりが先行するので、泥仕合になるのは仕方がないのだ。SNSというのは理論や知性ではなく、共感がモノを言う場であるのだから。
その点を含め、ネットでの発言を理解できない人はSNSで意見を言うべきではないだろう。
例えば、個人のボランティアで5万もの署名を集め、それが与党の政治家に請願として取り上げられ、ウイグル議連や政府与党に立法化する事案として取り上げられて審議されれば、これほどメデタイことはない

だが、考えてみて欲しい。

北朝鮮に拉致された拉致被害者の家族は、今まで何十年何千万筆の署名を集めて来たと思っているのだろうか。
それでもなお、北朝鮮が日本人を拉致したことが公になっていながら、未だにその拉致被害者全員を奪還するには至っていないのである。
私も及ばずながら、北朝鮮拉致被害者奪還に向けて街頭署名活動に参加したりもした。JR浦和駅前や地元駅前、それに靖國神社の歩道に立って道行く人にボールペンを差し出しながら、署名をお願いしたことがある。
だから、ウイグル・ジェノサイドに関して署名を集める困難さの一端は私にも分かるし、ネットでは陰ながら応援もしていた。
本サイトでも少ないながらもウイグルに関しては記事化し、心ある人に記事を読んで貰ってはいる。そんなんは「誰がどう」とか、「政治の問題」とかではない。
繰り返すが、功名心やら売名行為ならばヨソでやって欲しい。無論、署名を集めた人はそんなツモリはないだろうことは、私も理解しているが。
なにより重要なのは、一般市民は北朝鮮による日本人拉致事件ですら未だに他人の話であって、ほとんどの人が無関心なのだ。
それが他国のウイグル人のことであれば、余計に知らん顔する人が圧倒的だし、ロクにテレビでも報道していないのだから、この現状を変えるのがまず先ではないのか。
ハッキリ言って、こんな下らないことすら理解していない人が多く、そういった人たちがSNSで適当かつ勝手なことを言い、政治と政治家を攻撃するようなことがあっては無意味なだけでなく、マイナスであることを知って欲しいと思う。
ゆえに、従来からTwitterでマトモなツイートをしている人はここ1~2年ほどで次々とnoteに参入しているし、その上でちゃんと情報発信をしている。
コレも「誰が」と言うとカドが立つから個人名は出さないが、いい加減にSNSだけで馬鹿のひとつ覚えのようにギャースカ言うのは無意味だということを悟って欲しい
その上で、自分の考えを文章にしてネットで発言することぐらいは勉強してはどうか
ちゃんと考えてない人が文章を書いてウェブサイトの記事にすることは出来ないハズだから、ネットでの本当の愛国者や右派・保守派が誰なのかハッキリするだろう。
そのぐらいのことが出来ずに、例えSNSだけで愛国者や右派・保守派を気取ろうったってそうは行かないし、しかも政治や請願署名についての批判だなんてのは笑い話にもならないだろう。IT音痴だとか、ITに無理解だとか以前の話だ。
無料で誰もが記事を書けるnoteですら記事に出来ないような自称保守なんぞの言い分は、聞く耳を持つ方がどうかしているのではないか。
ともあれ、SNSで言論とは笑わせるとしか言いようがない。
いい加減にスマホは捨てて、お手軽な保守言論人ぶるのはヤメたらどうか

そんな一日だった。(´ー`)y-~~oO


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